「人を見た目で判断するな」「人を顔で判断するな」
などとセットに近い言葉が、「人によって態度を変えるな」
でしょう。
いやいや、変えますって、変えるに決まってるじゃ
ないですか。
相手に与えるサービスは、見た目や顔付きで変更すべき
ではないです、
相手が金持ちだと思ったらペコペコし、貧乏人だと
思ったらぞんざいに扱ってもいいなんてやったら、
商売は成り立たないですし、そもそも失礼です。
その点では、確かに「人によって態度を変えるな」は、
正しいです。
でも、スタンダードなサービスではなく、もう1つ
上級な対応というのは顧客・相手の人となりによって、
対応を変えることだろうと思います。
つまり、「人によって態度を変えるな」という
のは、多分、初心者向けの教えです。
もしくは、大きなミスをしないための処世訓です。
もしくは、下の立場の相手だと横柄な態度を取りがちな
ろくでもない人間に対する戒めです。
人によって求めるものは微妙に違いますので、
それを見極めて対応するのがより上級な対応です。
かなりの信頼性を築いている相手に対して、いつまでも
他人行儀な対応は?ということもあります。
ゴルフ場だって、来場される客層や状況によって
対応を変えます。
降雨が予想される場合は、ピン位置をグリーンの
中でも高い位置に設定し、降雨の影響を受けにくい
ようにします。
競技の日で、それもクラチャンだとか参加レベルの
高い場合は、グリーンを速くし、ピン位置も厳しい
位置に設定し、彼らの欲求を満たそうとします。
競技もなく、土日でメンバー同伴のビジターで混み
合う日は、ピン位置も簡単にしますし、グリーンも
そんなに早い設定にはしません。
極力「スムーズに回れるように」ということを、
多くのコースでは心がけていると思います。
ティの位置もそうです。
同じ白ティでも、前め前めの位置が設定され
やすいです。
一律的な対応では、あまり上手くいかない
だろうと思います。
2023.2.25
まだ接触が多くなく、どんな人かどうかがわからない
場合は、以前書いた「顔立ち」だとか「見た目」が
重要な情報源になります。
多分、接客のエキスパートの方々だとか、人から
嫌われにくい人というのは、そういう部分で察知し、
相手によって対応を変えていると思います。
「人によって態度を変えるな」の顕著な弊害は、
公立小中学校での授業が1つの例でしょう。
授業レベルを生徒の中間レベルに合わせざるを得ず、
わからない子はわからないまま、わかる子はわかる
子で、共に退屈な1日を毎日過ごすことになります。
思い起こすと、体育の授業でも、多分そうです。
サッカー、バレー、バスケット、ソフトボールと
数多くのスポーツをやって来ましたが、その全部を
楽しめたというのは一握りの生徒だけです。
球を一度も触ったことがないという人もいるで
しょうし、ドッジボールで人を一度も当てたことが
なかったという人もいるんじゃないかと思います。
プールの授業もそうだったように思います。
泳げる子は初めから泳げ、泳げない子が体育の
授業で泳げるようになったというのは多分ない
です。