私が感じた中で、
主な所は昨日書いた通りなのですが、
細かな所ではもっともっとありますね。
下っ端悪人は証拠を突きつけられると
すぐに悪行を認め、全面降伏しちゃうので、
視聴者が溜飲を下げやすい。
これは「ドラマだから」、「視聴率を取る
ために」という部分があると思います。
実際の悪人なんて、下っ端だろうが、
大物だろうが、あんなに簡単には認めません。
「あわわわわ」なんて表情で、
全面降伏なんてあり得ないです。
「自分が悪い」なんて死んでも認めません。
元々、自分が悪いことをしているという
自覚はありませんし、やられる奴がバカ
ぐらいにしか思っていませんので。
多くの善人の中で悪を貫いてきた
その根性を甘く見てはいけません。
そして、彼らにも彼らなりの大義名分が
きちんとありますし。
(それが他の人から見れば異常なもの
であっても。:どっかの国みたいですが。)
彼らは、明白な事実を突きつけられても
「知らない」「はめられた」と言い張り、
謝罪することなどありません。
逆切れして怒り出すか、
あくまでもしらばっくれるかです。
そして、その場から離れれば早速、せっせと
事実捏造作業にいそしむことになります。
(これもどっかの国みたいです。)
事実を認めるかどうかは、
裁判になってようやくあるかもです。
もちろん、裁判になっても
「記憶にございません。」
とかを貫き通す人がいくらでもいます。
そういう観点から見ても、
香川さんの土下座は見事でした。
謝りの言葉を言ってはいるけど、
謝っているという気持ちは微塵も
ありません。
土下座せざるを得ない事態になって
しまったという悔しさだけを目一杯に
出した演技です。
だからこそ、伝説になったと思います。
やっぱり下っ端の悪人役とは違います。
2020.9.9
面白いドラマであるが故に、
書きたいことはいくらもであるのですが。
ところで、悪人はそりゃ凄いです。
基本、その素振りを普段は見せません。
むしろ普段は、善人以上に善人面をし、
人目に触れない隠れた場所・密室で
悪事を働きます。
だからこそ騙される人も多く出ます。
騙されにくい人は、
「こいつ、いっくら何でもちょっと
おかしかねえか?」
と、その過度な善人面を警戒することにより、
騙されることを回避しています。
一方で、「半沢直樹」では、悪役が
悪役面し過ぎていて、誰が悪役かがすぐに
わかります。
それがドラマとしては「わかりやすさ」に
つながっています。
実社会でもそうであると騙される人も
少なくなるんでしょうけど、あくまでも
ドラマだからこそです。