前々から気になっていたことの1つがお風呂のマナーで、
いつか書きたいと思っていたところ、次のような投稿を
見たため、思わず吹き出してしまいました。
おっさんが体洗わずに風呂に入ったせいで
湯船に浸かれなかった(30代男性)
「ゴルフ場が悪いわけではないが、、、」という
タイトルですし、総合評価★4ですので、怒りに
まかせての投稿ではないと思います。
「おっさんが」という部分には、少々怒りを感じ
ますけど。
ただこれ、単なる育った文化の違いであり、相手を
責めることも出来ないし、自分でその対応も出来た
ことだと思います。
本来の入浴方法は、次のとおりのはずです。
①身体をお湯または湯気で温め、皮膚の汗腺等を拡げて、
汚れが落ちやすくする。
湯気を浴びる(サウナ、蒸し風呂等)のではなく、
湯舟につかる場合は、お湯をかぶり、身体の汚れを
簡単に落としてから入る。
②洗い場に移動し、石鹸等を使用して身体を洗う。
③必要に応じて上がり湯に入り、身体を温め直す。
その際、浴槽内には①の際の汚れが残っているため、
それを嫌うならその後にシャワーを浴びてもよい。
(そのために、温泉・銭湯には出口にシャワーが
置かれている)
これが、古来の銭湯、温泉での共通マナーでしょうし、
身体を温める、汚れを落とすという点でも理に適って
います。
が、家庭風呂の登場により、別の流派というか文化が
誕生し、家庭風呂が全国制覇を成し遂げるに及んで、
こちらの流派がメチャ幅を利かして来たんですね。
主犯は、各家庭の「お母ちゃん」です。
彼女は湯舟が汚れると、それに応じて洗う手間が
発生しますので、あまり湯舟を汚したくありません。
更に、家計を預かる立場ですので、1人が入るごとに
湯を入れ替えるなんてもってのほか、出来れば湯を
汚さず、何日か持たせたいと考えています。
そのため、息子が身体も洗わずに湯船に飛び込もう
ものなら「激怒!」
「石鹼でちゃんと身体を洗ってから入りなさいっ!」
と。
各家庭で夜ごと、お母ちゃんのこの怒声が鳴り響き、
これを当たり前と思うようになった人が増えたんですね。
湯船に入る前に身体を洗おうが、「どっこいしょ」と
しゃがんだ瞬間にケツの穴も広がりますので、元々、
洗ってから入ったところできれいな湯は維持できません。
水虫を患っている方が湯船につかった場合も同様。
投稿された方の場合も、湯船から上がってから
もう一度身体を洗うとか、シャワーを浴びるという
方法があったろうにと思います。
2023.12.11
私は銭湯育ちですので、そもそもが浴槽内のお湯が
きれいだとは思っておらず、そのお湯で顔をすすぐ
なんて絶対にしないです。身体を温めるだけです。
そして、身体を洗った後は、浴槽に入るのがイヤ
なので、そのまま出ます。
シャワーを浴びてから出るという友人もいます。
いずれにせよ、自分の流派が絶対で、それに反して
いることを非難の対象にすることは、あまりよろしい
ことではないように思います。
ここからも説明が出来ますね。
湯船の脇に、必ず湯桶が置かれているのは何故か?
身体を石鹸で洗ってから入るのであれば、こんな所に
湯桶は不要です。
まだ身体が濡れていない時に、掛け湯をしてから
湯船に入るために、湯桶が必ず置かれているのです。
もう少し言えば、外国のバスタブ。
あれは湯舟の中に石鹸を入れて、身体を洗います。
湯船の外で身体を洗ってから入るものではないです。
そもそも、身体を温める前に身体を洗おうとすると、
風邪を引く危険性があると思います。
冬などは特に。