晴れた風の強い日は、グリーンが乾いて
時間を追ってグリーンがどんどんと速く
なっていきます。
クラブ選手権等の大きな競技のある場合は、
土壌を固くし、芝を刈込み、グリーンは
速くなります。
それが過ぎると刈込みを抑えますので、
徐々にグリーンは元々の設定に戻って
いきます。
常に速くすると、グリーン上で時間を要する
方々が増え、ラウンド進行が遅れがちになります。
こちらの方がグリーンの速い、重いよりも
大きなクレームにつながります。
一方で、雨の降りしきる中のゴルフでは
ここまでか?と思うほどグリーンが重く
なります。
土壌に水分が多い場合、夏の日差しのある日は、
1日の中で芝がどんどん伸び、時間を追って
グリーンがどんどん重くなります。
かと思えば、朝一の露の下りているグリーンは
水滴で朝一でもその分、重くなっています。
エアレーションの穴が開いている時も、
通常の時より、当然、重くなります。
同じ日の同じ時間帯のグリーンでも、
日照時間の違いによって各グリーンの速さは
それぞれ微妙に異なります。
むしろ、全てのグリーンを一日中、
同じ状態に維持することは不可能です。
もし、練習グリーンも含めてすべて一緒に
しようとしたら、もう人工芝しかないです。
カップの位置も常に一緒になります。
そうであればコース管理も楽になりますが、
各コースで、同じコースの各ホールで
それぞれに違うから面白いんだろうと思います。
2021.5.22
この問題は昼の休憩時間の問題にも似ています。
その日のラウンド進行状況が休憩時間に
与える影響は、天候や日照時間がグリーンの芝に
与える影響と同じです。
そして、休憩時間が長めの方がよいのか、
短めの方がよいのかは、グリーンの速い・
重いの好みの問題とほぼ同じです。
グリーンを速くすれば、
「速すぎる」
「前の組のグリーンがちっとも終わらない」
というクレームにつながります。
重い場合は、
「どんだけ打っても届きゃへん。」
というクレームにつながります。
速いグリーンを望む方もいらっしゃいますが、
全員が全員、速いグリーンを望んでいるわけ
でもありません。
願わくば、ご自身の眼力を磨き、グリーンの
その時々の速さに対応したパッティングを
して頂ければと思います。
逆に全て分かっていたら、考え込んで
しまいそうです。
知らぬが仏でエイヤッ!と打っている
ケースは多いと思います。