「初代ナナシー」のことを書く以上、
「全回転リーチ」について触れないわけには
いかないと思います。
「全回転リーチ」の一種なんですが、
別に「初代ナナシー」が「全回転リーチ」の先駆け
というわけではありません。
先駆けとなったのは老舗、西陣から1992年に
発売された「春夏秋冬」です。
まだカラー液晶ではなくドットを使用していた
時代でしたが、そりゃあ斬新なリーチでした。
このように、数字部分が3つ揃いで変動し、
漢字部分になると右側が1図柄分ずれて変動を
していきます(漢字部分が揃って数字がズレの場合も)。
100%当りではないけど、相当に期待できる
リーチというのが一目でわかりました。
ただ、1つ解せないことがあって、
当時の監督官庁の指導では、こういう変動方法は
「出来ない」、「NG」とされていたんですよね。
通常は、左⇒中⇒右なのにある時だけ同時に
停止という部分です。
ですので、この機械を担当したソフト会社は
わかっていましたので、そこの会社の当社担当に
聞いてみたんですね。
そりゃもう、得意げに話してくれました。
「見た目は同期しているが、ソフト的には
一瞬だけずれて変動をしており、通常の変動と
同様にソフト的には左⇒中⇒右の順で停止をしている。
だから、試験が通った。」
と。
早速、同じ原理を「ドンキホーテ2」でも採用し、
「ドンキホーテ2」ではこのような形のスーパー
リーチとしました。
そして、この手法は全回転リーチへとどんどん
進化をしていきます。
肝心の「初代ナナシー」の全回転リーチについては
明日説明性増す。
2021.11.9
この機密漏洩のルートはその後に私の考えた
保留記憶予告が外部に漏れた時と同じものです。
「勝負伝説」を担当した担当者が自分で考えた
わけでもないのに、そのやり方を上記の担当者に
漏らし、自分の担当する機種に搭載しろと。
そして、その担当者から彼の属するソフト会社を
経て、各メーカーにやり方が流れていったと。
自分で考えたことでないことについては、
そもそも口の軽い人が多いです。
「お前、知っとるか?」と、自慢げにわざわざ
自ら秘密を洩らしに行くケースさえあります。
そんな人は利益がちらついてしまえば、話さない
わけがありません。
斬新な演出はそれだけで大きなセールス
ポイントになりますので、その種の情報収集は、
そりゃ熾烈でした。
開発した企業からすれば、その情報をどうやって
守るかが非常に重要になってくるわけですが、
それを破ってしまうのは、ほぼ必ず、昨日まで書いた
「個人的動機の高い、私的理由を優先する人物」
だと思います。
「漏らさなければ娘を殺す!」なんてことで
やむなくというのは非常に稀です。
ほとんどは、漏らして「でへへへへ」とか
漏らしておいて「もう本当にかないませんわ。」
とか言っている人物です。