運動部の経験、特に団体競技の経験の
ない方にはわかりにくいかもしれませんが、
ゴルフで一番いいのは、次の点だと思います。
プレー代さえ払えば、競技が出来る。
「そんなん、当たり前。」
と、ピンと来てない人、多数いらっしゃいますよね?
でも、私たちが経験してきた学校のクラブ活動
としてのスポーツ。
試合という緊張感を味わえる機会が本当に
少なかったんですね。
ゴルフ部という前提で、推測を交えながら
簡単に言ってみれば、
一番多いのは素振り。
間違いないです。
陸上部だとか、ラグビー部で言えば、
ショートダッシュの繰り返しですね。
ラグビーのフォワードで言えば、スクラムの
繰り返しでしょうか?
人数が少なくて、8:8なんてやれないから、
3:3ぐらいでエンドレスですね。
単調なこの種の反覆練習が一番多かったはずです。
球を打つとかの実戦なんて、そうそうやらして
もらえません。
次に多いのは、腕立て、ウサギ飛び、腹筋等の
筋力トレーニング。
筋肉の疲労回復、例えば
「トレーニング後、2〜4日筋肉を休ませ、
筋肉を大きくする。」
なんてことは、夢にも思われていませんでした。
「つらければつらいほど、きついければきつい
ほど、筋肉が付くはずだ。」
という恐ろしい推測の元、水を飲むことさえ
許されず、全国のほぼ全ての部員がそれを
強いられていたんですね。
歯を食いしばり、毎日、毎日、すごくつらい
思いをするのに、筋肉の回復する間がなく、
全然、筋肉が増えない。
むしろ、要領よくさぼる部員の方が、筋肉が
休まり、筋肉が発達していくという傾向が
ありました。
221.6.30
「筋肉を休ませて太らせる」ということを
知ったのは大学生の時ですね。
ウエイトリフティング部の連中から聞いた
んですが、「な~んや、それ!」という話でした。
いや、「おかしいなあ?」と思ったことは
それまでにもありました。
中学の水泳部の時ですね。
水泳部ですから、冬なんて毎日毎日、
延々と筋トレで、たまにランニングです。
冬の間、毎日毎日、真面目に筋トレをする
生徒は翌年のシーズン初め、全然、記録が
伸びないんです。
ひと冬の間、懸命に筋トレしてきたのに、
昨シーズンの終わりよりも記録が悪い。
水泳シーズンになって筋トレを止めると、
しばらくして記録が伸びだすんですが。
いきなり記録が伸びる連中というのは、
ほぼ確実に筋トレを手抜きしてた連中でした。
全くやらないわけではないから、筋肉も適度に
休まり、結果的に理想的だったのかもしれません。
ある生徒は、先生が見ていないと、常にひざを
つけ、お尻を上下させるだけで腕など一度も
曲げない腕立て伏せをしていました。
ええ、彼は中2、中3と連続で全国大会に行きました。
今は蒲郡駅の近くで「福善」という料理屋を
していますが、あの要領よさで、ささっと
美味しい料理を出してくれると思います。
高1と高2の間の春休み、高校生二人で
北陸旅行をしたのですが、その時の相棒ですね。