この言葉が発せられるのは、その人が立派な
行為をしているのに、謙遜して出される場合が
ほとんどだと思います。
いろんなケースはあります。
例えば、レストランで小さな子供がテーブルの
料理、器なんかを床にバラまき、もう、ぐっちゃ
ぐちゃにしてしまった場合。
飛んできたスタッフが片づけを始めた際に
親御さんからの
「すみません、申し訳ありません。」
という言葉を受けて、
「いえ、気にしないで下さい。
これは私の仕事ですから。」
非常に気分が良いですし、回りのお客さんも
そのお店のファンになるような気がします。
一方で、こんな場合にもそれを言う人がいるんだ
という経験をしました。
あるドラッグストアでは、毎回の精算時に
「チラシをお入れしてもよろしいですか?」
と聞かれ、チラシを買い物かごに入れようとします。
毎回、断っているのですが、毎回聞かれるため、
「もうそれを尋ねるのもヤメてもらえません?」
と伝えた所、冷たく一言。
「これは私の仕事ですから。」
瞬時に冷たいものを察知しますよね。
「会社から指示されて言ってるんだからしょうが
ないじゃん。文句あるなら会社に言ってよ。
指示通りにやってるだけの私は悪くない。」
従業員の全員がそうではないことは間違いない
のですが、やっぱりちょっと引いてしまいます。
2023.7.29
接客業って接客する側の人間にもレベル差があり
ますので、多分ホテルなどには接客マニュアルがあり、
それでレベル差を少しでもなくそうとしています。
接客マニュアルのレベルが高ければ、全員が高い
レベルの接客が出来ます。
今回の場合、
「チラシをお入れしてもよろしいですか?」
まではマニュアル化され、マニュアル通りの言葉
だったろうと思います。
でも、「これは私の仕事ですから。」はマニュアル
外の個人の資質が出てしまったアドリブだったで
しょうねえ。
マニュアル化しているなら「申し訳ありません。
そういうご意見のあったことを上の者に伝えさせて
頂きます。」だったかなあと。
それと、どうも日用品というより医薬品を購入
した人にチラシをというシステムのようでした。
追い打ち的に「チラシが要らなければ、医薬品
コーナーで精算し、ここでの精算が日用品だけなら
チラシをお渡ししません。」と言って来ましたので。
でもこれ、二度手間の精算を勧めているような
ものだし、医薬品コーナーの人は言わなくっちゃ
いけないだろうから、これも余分な言葉です。
接客、接客教育、そりゃ難しいです。
ゴルフ場でも多々あります。
極端なことを言えば、同じ事象に対して言葉1つで
お客さんが感激することもあれば、激怒する場合も
あります。