コースへ出ると、同じ組の人のスウィングを
見る機会を得る。
良くない点や欠点を発見したとしても、
私は基本的には何も言わないことにしている。
聞かれれば気づいた事を答えるが、
そうでない限り普通は黙っている。
ずいぶん意地が悪いと思われるかも
しれないが、一応理由があってのことだ。
通常、コース上でああだこうだと
解説してみても、その場ですぐに
良い結果が得られることはほとんどない。
たとえ素晴らしいショットが出たとしても、
それはまぐれというか、たまたまの結果で
あって、2度3度とは続かない。
大抵はうまくいかないので、ご本人は
それ以降、コース上で 「・・・・・??」
という感じで大いに頭を悩ますことになる。
教えたつもりが、かえって混乱の手助けを
する結果になっては気の毒だ。
たまにしか得られないラウンド機会なの
だから、自由にやらせてあげた方が良い。
余計な入れ知恵は禁物だと思う。
もちろん、ご本人は自分のスウィングに
満足などしてはいないだろう。
いつも100を切れずに四苦八苦して
いらっしゃるのだから、
それなりに悩みながらラウンドに
臨んでいるはずである。
要所要所で適切なアドバイスを
求めたいと思っているのかもしれない。
それでも、私はコース上では何も言わない。
やはり、スウィングの矯正は練習場でじっくり
取り組むべきものであって、コース上で
やるべきではないと私は思っているからだ。
したがって、こちらから進んでアドバイスを
するとすれば、せいぜいスタンスがどちらを
向いているか、ということぐらいだ。
2018.9.27
今回も何の異論もないお話だと思います。
教えられる側としても、確かにそれなりに
悩みながらラウンドに臨み、
「今日はこう打ってみよう」
とか思っている場合が多いので、ラウンド中に
「そこをどうのこうの。」「ここはこうで」
とか言われてしまうと、むげにそれを無視する
ことも出来ず、
「はあ、そうですか?こう、こうですか?」
という対応を迫られるということもあります。
もちろん、相手から質問された場合は別ですが。
でも、その場合も思うんですよね。
「こう教えたけど、その教え自体、本当に
正しいのか?」と。
教えられた相手も「え~!それで本当に
いいのか?」と、思っているかもしれませんし。
教えることもまた難しいです。