今年の5月、ヤマハの MID PLUS という、
昨年評判を呼んだクラブを試打する機会が
あった。 注 20年ほど前の話です。
今はやりのユーティリティークラブである。
この類の商品には以前から興味があったので、
期待に胸をふくらませて試打に臨んだ。
だが、1回素振りをしただけで、
「グェっ」と思ってしまった。
重いのだ。
カタログデータでは総重量320g台なので、
フェアウェイウッドとしてはごく普通の
スペックである。なのに、重たい。
これは間違いなく、クラブのバランスが
影響しているのだ。
大工道具用のハンマーを思い浮かべて
頂きたい。
普通に柄の部分を持つと、
ヘッドの重みをズシリと感じるが、
逆さにしてヘッドの部分を持ってやると、
非常に軽く感じる。
ごるふクラブもそれと同じで、総重量が同じ
であっても、ヘッドの方が重いと、振った
時に重く感じるのである。
2019.9.28
左がテーラーメードのレスキュー
右がキャスコのパワートルネード
共に多分、前世紀末の商品です。
プロ野球の野茂投手がアメリカに
渡ったのが1999年で、
彼の独創的なトルネード投法はその後、
アメリカをも席巻することとなります。
ですので、「パワートルネード」、
いい時期にいいネーミングをしたもの
だと思います。
そして、ユーティリティアイアンは、
3番、4番、更には5番アイアンまでも
駆逐していくこととなります。
ちなみに海外では「ハイブリッド」と
呼ぶことが多いらしく、解説では
戸張捷さんがよくその言い方をします。
この言い方の方が言葉が短いため
言いやすく、徐々に普及するような
気もします。