また、ドライバー以外のクラブを持って
ティーグラウンドに上がると、同伴者が
必ず冷やかしの言葉を投げかける。
「ドライバーで打たなきゃ、男じゃない!」
と言い出す人まで現れるから、打つ方は
引っ込みがつかなくなる。
そのため、多くのごるふぁ~は男の意地と
プライドを賭け、いつ出るという保証の
ない豪快なナイスショットを思い描きつつ、
待ち受ける絶望的な結末と背中合わせの
状態で、悪魔が作った兵器を振り続ける
宿命を負うのだ。
しかし、である。
ごるふは、何発ナイスショットをかっ飛ばして
満足したかを競うゲームではなく、
ましてや、ティーショットを打つ人がオカマで
あるかどうかを判定する場でもない。
18ホールをどれだけ少ないスコアでラウンド
するか、というゲームであることを忘れては
いけない。
であるならば、ミスは極力避けなければ
ならない。
ごるふにミスショットは付き物だが、
どれだけミスを少なく抑えるか、
そのためにはどうすべきかに思いを致す
ことができる人は、上達が早いと私は
断言する。
ドライバーに自信がないのだったら、
コース上では使うべきではない。
それでは面白くない、イヤだというの
だったら無理に止めるつもりはないが、
それでスコアが悪いのを嘆くのは、
ちょっといかがなものだろう。
たった1発や2発のナイスショットで、
それまでのヒドいスコアがすべて帳消し
になることなど、あり得ない。
逆に、それまでどれだけ快進撃を続けて
いても、たった1発のミスですべてが
台無しになってしまうのが、
ごるふの恐ろしいところである。
ごるふには、基本的にはギャンブル性や
男のロマンなど存在しない。
地味な努力と工夫を重ねた人にのみ
扉が開かれる、それがごるふの正体である。
スコアがまとまらない人には、コース
マネジメントなどおよそ無縁と思われ
がちだが、決してそんなことはない。
腕前に応じた攻め方に気が付かない人に
進歩はないことを知るべきである。
2019.3.26
「ドライバーで打たなきゃ、男じゃない!」
これはいつの時代でも全国的に使われる
言葉なんでしょうか?
私もよく聞きました。
でも、この言葉は決して下手な人から
上手い人に対しては使われません。
同格か下手な人に対して使われるのですが、
ここでミスショットをしてくれなければ
負けてしまうかもという限定された状況の
場合に使用されることが多いです。
ですので、この言葉を投げかけられた
場合は、「や~だよ。」と言って、
ドライバーを使用しない方がいいです。
「俺がドライバーでOBなんて打つわけ
ねえじゃん。」
と言ってドライバーを振った瞬間に、
ゾーンに入ったかのようにOBが。
ただ、「や~だよ」と言ってスプーンを
握っても、勝負の分かれ道ではOBを打って
しまう人が後を絶たず、
結局まだまだの方々は「あ~っ!」と
叫びがちです。