日本のツアー界では、
ラフに入れてもいいから
とにかく少しでもグリーンの近くまで
大砲をぶっぱなすのが、
勝利の方程式なのだそうだ。
これがUSPGAツアーになると、
そうはいかない。
メジャーと呼ばれる大会ともなれば、
なおさらである。
タフなコース設定で知られる全米
オープンでは、ラフに入れたら確実に
0.5以上のペナルティが与えられ、
全英オープンでは、腰まで埋もれようか
というほど猛烈なラフが存在し、
ここへ入れたら一巻の終わり。
たとえラフを免れても、
無数に存在するタコ壷と呼ばれる
ポットバンカーに捕まったら、
出すだけなのでほとんど1ペナ。
それに比べれば、日本のラフや
バンカーなど屁のカッパ。
ゆえに、教祖様が唱える
第1アドバンテージ!
の教えを忠実に守るべく、
ティーグラウンドに
自慢の大砲をゾロゾロ持ち込む選手
が後を絶たないのだ。
なんと恵まれた環境であろうか。
2019.2.23
日本の選手が海外でなかなか通用しない
のは日本のコース設定のせいという
指摘は昔からあり、それは多分正しいです。
1つには、バーディ合戦の派手な戦いで、
視聴率を上げたいというTV局の思惑も
あるでしょう。
でも、日本のゴルファーの皆さんこそが、
恐らく主犯です、私も含めて。
OBではなく、ラフに球があるが
見つからないという場合、皆さん
どうされます?
OBではない以上、割と皆さん真剣に
しかもパーティ全員で延々と
探されますよね?
もう諦めてロストにしよ。
と声を出す勇気がなかなか出ないだけ
とも言えますし、当の本人から
ロストで行きます。
の声が出るのを今か今かと待ちながら
探すという面もあります。
そして、挙句の果てに、ルールだから
打った位置に戻ると言い出す人まで
出てきます(いや、今までのルールでは
正しいですよ)。
結果、そこら中にボール探し隊や、
クラブを握って戻ってくる人が出没し、
メンバー様からは
「ラフを何とかしろよ!」
という声が上がります。
ネットクチコミでは
「手入れがなってないコース。
ラフの刈りこみが甘いので大渋滞。」
とかになります。
ですので、どうしても日本の多くの
コースでは、ラフの設定を簡単にし、
冬などはむしろラフからの方が
打ちやすいという形になりがちです。
そのため、ジャンボのラフでもいいから
ドライバーで飛距離を稼げという戦略は
大正解なんです。
海外での活躍を視野に入れなければ。
ラフが深くないから簡単すぎて、
こんなのゴルフじゃねえと言う方、
私は見たことも聞いたこともないです。