教祖からスーパー教祖への昇格を
目指して努力を積み重ねた結果の
通算111勝は、見事というほかない。
野球で例えれば金田の400勝、
王の868本塁打みたいなもので、
今後国内の選手でこの記録を破る者は
現れないような気がする。
しかし111勝の内訳は、国内110勝、
海外(ニュージーランド)1勝である。
これほどまでに偏った成績の持ち主も
珍しい。
日本のデラックス大砲は、西洋では
通じなかったわけだ。
もちろん、ショットメーキングばかりが
欧米ツアー制覇の条件ではない。
他にもいろいろな問題が存在するので、
それについての見解は他項に譲るが、
しかし、特にメジャー競技では、
ドライバーショットをフェアウェイに
置かない限り勝負にならないことは、
尾崎自身も認めている。
平均より飛距離で劣っていながら
全米オープンを制した例は、最近だけでも
ラリー・ネルソン、スコット・シンプソン、
カーティス・ストレンジ、トム・カイト、
コーリー・ペイビン、ペイン・スチュアート
などなど、数えきれないほど多くある。
それでも彼は、頑として飛距離を犠牲に
しようとはしなかった。
飛ばなくなったらごるふをやめるとまで
言い切っているのだから、
中毒もここまでくると、並ではない。
もし尾崎が中毒患者でなかったら、
彼ほどの技量の持ち主がUSPGAあるいは
4大メジャーの大会で優勝争いに加わる確率は、
格段に増加していたような気がしてならない。
誠にもって惜しい人物がいたものだが、
ごるふに「たられば」は禁句だったか。
2020.5.25
2019.3.2に載せようとした記事を忘れて
いました。
現在は113勝ですので、2002年と2005年の
各1勝が112勝目と113勝目ということです。
55才と58才の時になります。
それも凄いことです。
一方で、海外メジャーは2000年の出場が
最後となっています。
ごるぴーさんのジャンボ攻撃は熾烈を極め、
これまで「ここには載せられない」と思って
いました。
ですが、今回の記事から考えると、多分、
可愛さ余って憎さ・・・ですね。
ゴルフの神様の最高傑作のような形で
世に出されたのに、なぜそれをうまく
生かせなかったのか?
でも、自分の天分のある分野に気づかず、
全然天分のないゴルフで四苦八苦という
方も、いらっしゃることでしょう。
まあ、しゃんないですね、
ゴルフが好きなんですから。