人名はイニシャルに変更しています。
K課長が声を掛けてきた。
I、ゴルフを始めるそうじゃないか。
はい。
まぁ、頑張れや。
はい、今度の県民ごるふ場でデビューします。
ねにっ!?
K氏の表情が一変した。
おかしい。何かマズいことでも言ったかしら。
おまえ、そりゃあ無理じゃないのか?
えっ!?、ごるふって、
そんなに困難な遊びなの?????
そのあとの続きの会話でも、
盛んに無理だ、やめとけを連発する。
今回はおとなしく見送って、次回、いやいや、
さらにその次あたりを目指せと力説するのだ。
んん~~~?、ごるふって、
そんなに長い助走期間を要する遊びなの?????
とは言っても、はい、そうですか。
と簡単に引き下がるわけにはいかぬ。
こっちだって直属の上司であるH課長から、
行け!との指令を受けているのだ。
今になって、行けだのやめろだのと
意見が食い違ってもらっても困る。
ここは一応、K課長に
やんわりと反論するしかない。
は・・・はは・・・・・、
なんとかなると思います。
なんともならんぞ。
この人は、過去によほど
辛い目にでも遭っているのだろうか?
結局K課長の方が折れることになり、
今度はNさんを呼びつけた。
おい、Nっ。
Iを打ちっ放しに連れてったれ。
そして、独り言のようにつぶやくのだった。
よっぽど努力せんと無理だわ。
かなりしつこい人だ。
ここで、教育担当に任命された
Nさんの紹介をさせていただく。
デビュー戦となった稲取温泉近くのごるふコースで、
いきなり105の快スコアを叩き出して周囲を
震撼させ、天才ごるふぁ~出現と恐れられる。
同じコースをラウンドしたKM氏をして、
このオレがNごときに負けただなんて、
アンビリーバボ~~っ!
などと言わしめて、
彼を引退に追い込むことになった。
以来今日に至るまでの10年余、ず~~~~~っと
同じようなスコアを死守(?)しているという、
世にも類い希な実績の持ち主なのだ。
話を戻すが、こちらにとっては渡りに舟。
打ちっ放しで特訓しようにも、
生まれてこのかた1度も行ったことがないので、
様子がわからない。
Nさんのような上手な人から教わるのであれば
心強いし、行った時に例のハーフセットを頂戴
すればよいのだから。
かくして、さっそく週末にNさんの住む
浦和の打ちっ放しへ赴くことになった。
2018.3.29
本当に初ラウンドって
「なんともならない」んですよねえ。
先日、練習場で初心者とおぼしき4人が
一つの打席で交互に打っていました。
どうあがいても、誰も全く当たらない。
入れ代わり立ち代りしても全く当たらない。
初めてクラブを握った方々なんでしょう。
『初心者だもんしょうがないよなあ。』
と思っていた私の耳に
衝撃的な言葉が飛び込んできました。
『今度のサンベルだけどさあ・・・』
『ええ~っ!来る?来ちゃう?
行っちゃう?』