何年も前の話になるが、
国内のあるごるふ場で打球直撃事件が
発生した。
ビギナー氏がドライバーで放った
ティーショットがブーメランのように
大きく右に曲がり、
隣りのホールを歩いていた人に当たって
ケガを負わせたというものだった。
どうやらビギナー氏はごるふぁ~保険に
加入していなかったらしく、
被害者は損害賠償を求めて提訴した。
あってはならぬ不幸な事故だが、
ごるふ場ではいつ起こっても
不思議ではない出来事である。
だがこの裁判の判決を、
ごるふ雑誌はもちろんのこと、
テレビのニュースや一般紙までが
大きく取り上げた。
判決は当然に原告の訴えを認め、
ビギナー氏に賠償金の支払いを命じた。
金額は確か、
100万円ちょっとだったと思う。
目玉が飛び出るほどの額でもなし、
なんの変哲もない判決である。
なのに、なぜマスコミがこの話題を
こぞって取り上げたのか?
判決の理由が問題だったのだ。
判決文では、次のような理由を述べて
ビギナー氏の過失を認定した。
「被告は、自己の腕前を省みたならば
ドライバーを使うべきではなかった。
しかるに、慢心してドライバーを手にし、
・・・・(以下略)。」
2019.4.21
「慢心してドライバーを手にし」
と言われてしまったら、
上級者を含めてたいていの人はドライバーだけ
でなく、ウッド系も持てないことになってしまう
でしょう。
特に、古いコースでは、狭い林を隔てて
ホールが平行に存在という設計が当たり前
でもありますので、
そういうコースでラウンドする場合はそう
なっちゃいます。
それはともかく、ゴルフは決して安全な
スポーツではありません。
ゴルフを始めた当初、先輩から言われた
のもこの件ですね。
「これからもゴルフをしようと思うなら、
絶対にゴルフ保険に入っておけ。
ホールインワンのためじゃないぞ、
他人を怪我させてしまった時のためだ。」
自動車事故を起こした若者が無保険で、
被害者は泣き寝入りという話もよく
聞きます。
事故のためにゴルフ保険に入っておけば、
ホールインワンの時にニンマリという
こともありますので、ゴルフ保険は是非に
と思います。
ただ、何十年も入っているのに一度も
ホールインワンで保険申請をしたことは
なく、
するのは目撃者としてのサインばかりという
のはちょっと悲しいです。