良い悪いはともかく、
試合に出場できる道は開かれた。
そうなると、大会のスポンサーが
黙ってはいない。
客寄せパンダとしてこれほどの適任者は
いないので、
智春は2年前の開幕戦直後から、
「主催者推薦」
という名目で4試合に出場する機会を得た。
しかし、実力のなさは如何ともし難く、
すべての試合であえなく予選落ち。
昨年からは、一切推薦枠を行使しない旨を宣言し、
マンデー(本大会出場のための予選会)のみで
出場を目指す方針に切り替えた。
その結果、
わずか1試合だけ本大会の予選ラウンド突破を
果たし、32万4千円の賞金を獲得した。
今年はまた予選落ちが続き、稼ぎがない。
智春は、現在30歳。女房と子供がいる。
いわゆる 「できちゃった婚」 だったようだが、
一家の大黒柱たる者の生涯獲得総収入が
32万4千円とは、情けない。
普通の家庭なら、一家心中の悲劇となっても
不思議ではない。
だが、なにしろパパは大金持ち。
こんな状態でも、経済的不安がゼロ
というのは、なんともうらやましい話だ。
彼に文字通りの 「春」 が来るのは、
一体いつになることやら。
2020.10.12
再度お断りさせて頂きますが、ごるぴーさんの
矛先はジャンボに向けられているのであり、
智春さんは流れ弾に当たったという面があります。
そして、ごるぴーさんだけでなく世間の多くの
人が、当時、同じような印象を受けていたと
思います。
でも、改めて振り返ってみると、智春さん、
なかなかですよね。
中学の時から300ヤード飛ばすし、
プライベートラウンドにしても65を
切ることがある。
そして、コーチとしても優秀そう。
「主催者推薦」に頼らずという所も普通は
なかなか出来ない(パッシングが強かった
という面も大きいでしょうけど)と思います。
で、本当はパッシングするならマスコミも
世間もジャンボに対してすべきだったと
思うんですよね。
特に当時のマスコミはジャンボにはビビッて
しまって、その分、智春さんを叩くという
面があったと思います。
智春さんが当時取った行動というのは、
そのほとんど全てにジャンボの影があり、
逆らえなかったんじゃないかと思います。
黒幕がいて、黒幕がいることもわかって
いるのに、黒幕ではなく命令された人を叩く、
そして、罪をかぶせる。
昔からよくあるパターンで、波風を立てたく
ない一般的に大人だとか、良識のある人
と言われる方々が取りがちです。
やたらと正義の味方面したがるマスコミも
良く取る手法です。
黒幕は怖いから黒幕は叩けないけど、
叩ける相手なら徹底的にです。
江川卓さんは高校卒業後のドラフトを蹴って、
慶應大学進学を表明したことがあります。
が、その慶應に落とされてしまって、
何とか法政に入学ということになり、
「それ見たか」的な論調がマスコミにありました。
でも、実際には事前に「慶應以外受けるな」
という約束があってそう動いたのに、まさかの
慶應に落とされてということだったらしいです。
当時、ちょうどタイミングよくスポーツ
推薦枠に批判的なマスコミ論調が出てきており、
それにビビった慶應上層部がという気はします。
或いは、慶應閥がまずマスコミにシロ展開をし、
とどめは著名な1高校生を生贄にし、自大学
ブランドを高めたというシナリオかもしれません。
でも、スポーツに優れた人はそれだけで
価値があると思いますし、今はまたそういう
部分が理解されてきた時代でもあります。
「えこひいきしないで不合格にする。
これが、慶應義塾大学が世の中に対して
示した良識」
とかいう話も当時ありましたが、
当の慶應大学、今でもそうなんでしょうか?
そうでないなら、江川父子に正式に謝罪
ということはあったんでしょうか?
こちらは慶應大学ではないですが、
高校から大学、そして社会人。
プロ入りを除いて全部スポーツ推薦だと思います。
マスコミはもう叩かないんでしょうか?
ちなみに私の高校の1年下の後輩、
スポーツ推薦で慶應野球部に入っています。
江川さんの時の4年後のことです。
私の時も慶應大学のラグビー部に誰か
推薦でという話が監督からありました。
同級生全員、とてもそんな力はないと
断りましたし、受けてもセレクションで
軽く落とされたでしょうけど。
江川さんの時のたった3年後のことですね。