何が怖いって、ごるふぁ~にとって
朝イチのティーショットほど
恐怖なものはない。
私は、あのタイガー・ウッズが
1番ティで左へOBを打ったのを
目の前で見たことがある。
しかもそのときは、ドライバーではなく
スプーンでのショットだった。
世界最強の男にしてこんな状態だもの、
しがねぇサラリーマンごるふぁ~の
心理たるや、いかばかりのものであろうか。
スタートホールで順番待ちをしている間、
前の知らない組の人があさっての方角に
あられもないショットを打ったのを見ても、
それを笑う者はいない。
笑っては失礼だからというのもあるが、
それ以上に、
自分も同じような苦い経験をイヤという
ほど味わっている
ために、打った本人の気持ちが痛いほど
よく分かるからである。
そして見てしまったあとは、
不安が更に深くズッシリと
心にのしかかって来るのを感じながら、
近づきつつある恐怖の時を待つことになる。
朝のティーグラウンドは、
ごるふぁ~の処刑台さながらといえよう。
朝イチのティーショットを大幅に
しくじると、ミスがミスを呼んで
スコアカードの先頭に気前良く
2ケタ安打の数字が踊ることだってある。
これを見て頭に血が昇るか
深くうなだれるかは人によって
違いはあろうが、早くもズタズタに
引き裂かれた心を立て直すのは容易でなく、
次のホール以降にまで影響が出る場合だって
あるのだから、朝イチのショットはたかが100打
のうちの1打に過ぎないという楽天的な理解では
済まされない。
いきなりの処刑を免れたいと思う
ダッファ~諸氏の対策は、だだ1つ。
フロントで受付を済ませて
ロッカーでひと通りの準備を整えると、
先を競ってコース内の練習場へ一直線である。
モタモタしていると、置いてけぼりを
食ってハウス内はもぬけの殻。
あわてて追いかけてみると、既に現場では
金属製の凶器を振りかざして
球を引っぱたく面々の姿。
こいつら、いつ準備運動を済ませたのか
といぶかるほどの早業である。
つづく
2018.7.2
日曜日に見たシニアクラブ選手権の
予選に絡めてこの話題です。
朝一のティーショットに立ち会ったのですが、
シニアクラブ選手権の出場者と言えば、
一番ハンディの多い方でも14です。
片手ハンディもゴロゴロいます。
そんな人たちが、朝一のドライバー
ショットを曲げる曲げる。
まっすぐに行った人の方が
少ないほどで、やっぱり朝一は難しいです。
左に曲げてバンカー上の斜面、
或いはOBもあるかと思われた方、
上がってきた時にスコアチェックをすると、
そのホールでなんとパー。
照れる本人の代わりに同伴者が説明して
くれました。
「フェアウエイを一度も通らずに、
最後はチップインでパー。」
なかなかこんなに上手くはいきません。