人が打つ時には、周囲の者は音をたてずに
静かにしているのがごるふのお約束。
今まさに奇跡のスーパーショットが
放たれようかという瞬間、
人々はまんじりともせずに息を殺して
それを見届けなければならない。
もしここで何がしかの音を立てよう
ものなら、華麗なスウィングは
たちどころに乱れ、
出るはずだったミラクルショットは
容赦なくミスショットに変貌する。
打ち終わった者はすぐさま、
雑音の発信源に猛烈な敵意の視線を
浴びせ掛ける。
なんとも不思議なゲームである。
インパクト前の音でスウィングが
乱れるのは、プレーヤーがそのような
事態を想定していないからであろう。
自分がスウィングしている最中は、
なんの音もしない静寂が保たれていて
当たり前。
まさかこの大事な時に変な音など
聞こえてくるはずがないという
思い込みのようなものがあるから、
そこへ予期せぬ物音が入ると、
プレーヤーの神経が異常なまでに
過敏な反応を示し、スウィング軌道が
乱れるのだ。
2019.3.11
これは正式なルールではありません。
マナーとして出来た暗黙のルールです。
このシリーズは3回ぐらい続きそうですが、
だからこの暗黙のルールを守るべきという
結論には当然なりません。
かと言って、それを否定することになる
わけでもありません。
叫び声とか、爆笑の笑い声とかでない限り、
人のしゃべる声など気にされないかたは
多々いらっしゃいます。
その一方で、それを気にされるかたも
いらっしゃり、そういうかたが
「猛烈な敵意の視線」をしたとしたならば、
そのかたもまたマナー違反です。
わざと大声を出して邪魔しようとする方は
私の知る限りいません。
たまたま気づかずにという程度ですから、
「気を付けて下さいよ。」
ぐらいで済めばいいなあと思います。
マナー違反を盾に相手に対して怒りを
ぶつけることもマナー違反だと思うん
ですよねえ。