私は埼玉県民ごるふ場でコースデビューを
果たした。
その後も1年以上に渡り、ごるふをする時は
必ず県民ごるふ場だった。
ここは私にとっては、いわば生まれ育った
ふるさとのようなもので、それなりの愛着
がある。
最近は河川敷でプレーする人の数が減少
しているのを見ると、なんとなく淋しい
気がしないでもない。
河川敷から人々が徐々に離れていった
大きな原因は、メンバーコースの変容にある。
以前は必ずメンバーの同伴または紹介が
必要で、しかも料金がべらぼうに高かった。
私も昔、土曜日に総額で3万円以上支払って
プレーしたことが何度かある。
これではあまりにも経済的な打撃が大きい
ので、多くのごるふぁ~たちは河川敷で
我慢していたのだが、最近は我慢する
必要がなくなってきた。
どこのごるふ場でもメンバーの紹介なしで、
しかも格安でプレーできるからだ。
これはこれで結構なことである。
元々河川敷のごるふ場は、メンバーコースと
比べて劣る点が多い。
特に、コースの見栄えは明らかに貧相である。
樹木が極端に少なくて殺風景だし、変化に
乏しい。
しかも、ちょっと曲げたらすぐにペナル
ティーだという。
そのため、河川敷を好まない人々もいる。
また、こんな話もある。
昨年のある日、栃木県にあるごるふ場へ行った。
同伴者の1人は、その日がコースデビューだった。
ラウンド後に感想を聞いてみたら、楽しかったと
いう。
景色の良い空間で半日遊ぶことができて、
とても気持ち良かったのだそうだ。
こんなにすがすがしいのだったら、Iが
ごるふにのめり込むのも理解できると感じた
そうである。
注:この人は若干勘違いをしている。
私は、そういう理由でごるふが
好きなわけではない。詳しくは、
「どこが好きかって?」参照。)
しかしその2ヶ月後、彼を県民ごるふ場へ
連れて行ったら、今度は少々がっかり
したという。
自分が生まれて初めて見たごるふ場とは
似ても似つかぬ風景だったからだ。
生まれたばかりのヒナが、最初に見た
ものを自分の親だと思い込むのと同じで、
栃木でまぶたの裏に焼き付けたあの風景が、
彼にとってのごるふ場のイメージらしい。
確かに、一級河川の横に広がる原っぱは
殺風景で変化に乏しい。
真っ直ぐで平べったいホールばかりが
続くので、豪快な打ち下ろしなど望む
べくもない。
それでも私は、県民ごるふ場で十分満足
である。
別に無理してよそのごるふ場へ行きたい
とは思わない。
その理由は、次の項で述べることにする。
2018.10.29
ここに書かれた埼玉県民ごるふ場という
ことはないですが、西尾GC様が同じく
河川敷コースであり、
安価なセルフの早朝ハーフプレーを古くから
やっていらっしゃるということで、イメージを
ダブらせる方もお見えだと思います。
1Rのプレー代が高かった頃、私もよく
行きました。
川にどれだけボールを落としたかわかり
ませんが、同じようによく行ったという
方は本当に多いです。
暗がりの中で夜明けを待つ手押しカートを
手にしたアリのような行列が毎週、毎週、
見られたものです。
三河のゴルファーにとっては、生まれ
育った故郷なのかもしれません。
そして、初めて行ったゴルフコースも
確かにその人のゴルフ場のイメージを
作り上げるものなのかもしれません。
私の場合は、それが伊良湖シーサイド
GC様でしたが、緑の美しさに感動した
ことをよく覚えています。
今思えば、初めて行ったのが冬でなく
運がよかったということはあります。
そして、あの美しさがゴルフに引き
込む大きな要因となったように思います。