一方のHogan Edgeは\98,000。
キムラヤ店内で両者を見比べて、
決断できずに長い間考え込んだ。
一体どうしたらいいのだ?
しかし、結局は涙を飲んで
\98,000を支払った。
ボーナスが出たばかりとはいえ、
\160,000もの大金は当時はどうしても
出せなかったのだ。
たった今買ったばかりのHogan Edgeを
抱え、後ろ髪を引かれる思いで店を
あとにした。
2年後、ツアー最終戦の大京オープンで、
50歳を優に超えていた杉原輝雄が優勝を
飾り、話題となった。
最近使い出したアイアンが非常によく飛ぶ
ので、他の若い選手たちに飛距離で引けを
取らなくなったことが勝因だと語っていた。
この情報がマスコミを介して流れたため、
そのアイアンは一時バカ売れを記録した。
その商品の名は、MOMENTUMだった。
2019.11.13
「関西のドン」ということは、
日本の№1ではないということの裏返し
ではあります。
が、さまざまな実績は言うまでもない
でしょうし、ご存じない方はWikipediaで
調べて頂ければよろしいかと思います。
リー・トレビノが杉原に
「一緒にアメリカへ行って儲けようぜ。
お前とペアでペアマッチを申し込めば、
みんな大金握って乗ってくる。」
と誘ったエピソードが鮮烈に記憶として
残っています。
小身、細身でしたらから、そりゃ、
まさかゴルフが上手いなどとは誰も
思わず、賭けに乗ってきたことでしょう。
そして、MOMENTUMが「一時バカ売れ」
ということは、売れたはいいけど、
続かなかったということなのかも
という気もします。
商品の問題なのか、腕の問題なのかは
わかりませんが。