楽しみにしていた久々のラウンド
だというのに、朝からあいにくの雨。
ごるふぁ~は例外なくガックリと
うなだれるが、小学校の運動会ではない
のだから、一応ごるふ場へ向けて車を出す。
道中ひどいドシャ降りに見舞われたりすると、
この先一体どうなってしまうのやらと
不安が募り、ますますブルーな気分になる。
到着してみたら、ドシャ降りでは
ないにしろ、やはり雨は降りやまず。
クラブハウスの中から恨めしそうに
空模様を眺めているうちに
仲間が到着するが、交わす会話は
タメ息と区別のつかぬ言葉ばかり。
折りしも、ロビーに置かれているテレビでは
ご丁寧に本日の天気予報をやっているが、
天候回復の見込みゼロ。
スタート時間が近づいたところで遂に観念し、
一同雨カッパを身にまとってコースへ
飛び出して行く様子は、悲痛さを漂わすに
十分な光景と言える。
雨だったらやめればいいではないか、
という人もいる。
確かにそうかもしれない。
しかし、何といっても久々のごるふである。
この日のためにわざわざ会社を休み、
しかも、ごるふ場の近辺はひょっとしたら
降っていないか、あるいは小降りかもしれない
というほのかな期待を寄せつつ、
現にここまでノコノコとやって来て
しまっている以上、今さら「じゃあ」
と手を振って別れを告げるのも不自然。
特に所帯持ちともなると、
ごるふのために家庭を顧みずに
我が家を飛び出してきた手前、
朝っぱらから真っ直ぐ家には
帰りづらい状況なのだ。
だが、コンディションは最悪で、
身体もクラブもズブ濡れ状態。
とてもじゃないが、
ゲームに集中できる状況ではない。
しかも、カッパなど着込んだ窮屈な態勢では
いつものようなスウィングもできず、
ごるふをしている気分とは程遠いまま、
ショットもスコアもメタメタの結果に終わる。
プロの試合なども、よほどの事がない限り
雨で中止になることはない。
翌週以降も別の試合予定が
ビッシリ詰まっているので、
延期にはできない事情もある。
しかし、我々草ごるふぁ~の場合は
そうではない。
一体全体何を求めて、
プロの選手のマネをして
雨の中で気が狂ったように
棒切れを振り回す必要があるのか?
嬉しい事など何一つないのだから、
やはり勇気をもって、スタート前に
やめる時はやめるのも立派な決断であって、
仕方がないからといってそのまま
ダラダラとコースへ出ていく
などという悪しき風習は
改めるべきではないのか?
つい最近まで、私はこのように考えていた。
つづく。
2018.6.9
「雨ニモ負ケズ」
ごるぴーさんは宮沢賢治が
好きなんでしょうね。
なんとなくわかります。
雨。
ゴルフがさほど好きでない方は
まずやりたがりません。
ゴルフが大好きな方も
何度かの経験ののち、
「やっぱりきついな。」
と気がつきます。
ただ、本文にもありますが、
一旦、ゴルフ場に来てしまったら、
そこから断念するのは至難の業です。
やりたい気持ちが勝ってしまいます。
そのため、ゴルフ場側の理想としては
雨が降るのは仕方ないが、せめて
「朝だけは小降り、
or一瞬だけでも曇りで」
ですね。
何人かは来ていただけます。
来て頂けさえすれば、しめたものです。
各コースの支配人が
舌なめずりして待っています。