”6インチリプレイス” という
ローカルルールがある。
ごるふを始めたばかりの頃、
コース上で諸先輩から、
「ほら、こういうふうに芝の上に
フワっと置けば楽に打てるだろ。」
と言われ、こんな素晴らしいルールがあったのか
と感動したものだが、その後このルールの正体を
知ってからは、一切やらないことにした。
何年か前のある日、ある人にコース上で、
6インチはやるべきではない
という趣旨の話をした。
すると彼は、「えっ、どうしてですか!?」
と言って、けげんそうな表情を浮かべた。
続けて、「ちゃんとローカルルールで
認められてるじゃないですか」と主張する。
なるほど、この人は真実をご存知ないらしい
と私は思った。
そもそも”6インチ”というのは、
ごるふ場の勝手な都合や思惑から
誕生したルールである。
一般アマチュアごるふぁ~はダフる人が多いので、
ごるふ場側は芝が痛むことを理由に
これを極端に嫌った。
その対策として考案されたのがこのルールなのだ。
フワっとした所から打たせれば
芝がある程度は保護できるし、打ちやすくなる分、
ミスショットの確率も少し減るのでスロープレーも
防止できるということで、ごるふ場にとっては
まさに一石二鳥。
そのため、このローカルルールはまたたく間に
全国に普及していったのである。
そんなことを知ってか知らずか、
当たり前のようにボールを動かす人がいる。
こういう人は、ごるふを理解している人
とはいえない。
ボールはあるがままの状態で
打つのがごるふの歴史始まって以来の
ウルトラ大原則なのに、
それを無視しているのだから。
そういう人は、「ごるふみたいなことをする人」
であって、ごるふをしているとは言えない。
木の根元にボールが止まり、
途方に暮れている人がいた。
グリーンの方向には打てない状態だ。
彼は普段はノータッチでプレーしていたと思うが、
この時は6インチと称してボールを動かした。
残念なことだ。
いつもはノータッチなのに、
都合が悪くなるとなぜ封印を解くのか。
ここでスコアをさらに悪くしたくない
という気持ちは理解できる。
しかし、そこへ打ち込んだのは自分である。
「なんでこんなところに木が・・・・!。」
などと言ってみても始まらない。
耐え難きを耐える以外に道はないのだ。
それがごるふである。
誰が言ったか知らないが、
次のような川柳がある。
肝に銘じておきたいものだ。
「動かすな。球はいじるとクセになる。」
2018.4.26
ご指摘の理由で6インチプレースは
普及したんだろうと思います。
ただ、まだあまり上手くないですとか、
競技に出る方でない場合は、
それをとやかく言う必要もないかなと思います。
まずは、ゴルフを楽しむことが優先
でよいと思います。
ゴルフにはレベルに応じた
それぞれの楽しみ方があります。
最後に
「動かすな。球はいじるとクセになる。」
これは本当にそうです。
本当に人間は弱いものです。