初ラウンドを体験してみて最も痛感したのは、
飛距離の重要性だった。
ロングホールのティーショットを、
7番アイアンで20ヤードでは話にならない。
今度ラウンドする時には、
もっと長い距離を稼ぎたいものだ。
自分の今の実力では、
ドライバーやスプーンには全然歯が立たない。
となれば、せめてティーショットで
バフィーぐらいが打てるようになりたい。
1打目が20ヤードと200ヤードでは雲泥の差だ。
しかし、Nさんからもらったウッドは、
1と3だった。どうしても『4』が欲しい。
こいつが打てれば、ティーグラウンドから
カップに辿り着くまでの長い珍道中から
少しは開放されるかもしれないのだから。
この問題に対する自分の回答は、
なければ買うしかない、だった。
ないままでしばらく我慢しようとか、
覚悟を決めてスプーンを練習しよう
とかいう発想は皆無であった。
今後スプーンを経てドライバーへの
ステップアップを着実に果たすためにも、
バフィーの存在は極めて重要だった。
入念な検討の結果、ダイワのM630という
メタルウッドを購入した。
ドライバー,スプーン,バフィー,クリークの
4本まとめ買いという大盤振る舞いだ。
どうせ買うなら、ウッドは丸ごと
新しくしてしまえと思ったのだ。
定価\22,000 の商品を値引きで
\16,500×4=\66,000 の出費だった。
最近のドライバーなどは非常に
高価なものが多いので、
単価が \22,000 というと、
かなり安いと感じるかもしれない。
しかし、チタンのような高級素材は
影も形もなかった時代である。
ステンレスヘッドにスチールシャフトで
\22,000 といえば、高級品の部類だった。
このM630というクラブ、当時としては
かなりの大型ヘッドだった。
ちょうど旋風を巻き起こしていた
テーラーメイドの製品と比べると、
明らかに大きい。
神鋼商事が発売していた
マックスキャリーというドライバーが
デカヘッドの元祖だったと思うが、
それに匹敵する大きさをたたえていた。
ヘッドが大きいと、簡単に言えば
スィートスポットが大きくなる。
厳密には、スィートスポットというよりも
『慣性モーメントが大きくなる』
というのだが、どちらにしてもヘッドは
大きい方が有利だと言ってよい。
ここ数年、ドライバーのヘッドがどんどん
大型化していったのも、そのためである。
マックスキャリーはドライバーだけしか
発売していなかったのだが、
M630はドライバーだけでなく
フェアウェイウッドも大型だった。
4本まとめ買いは少々やり過ぎかとも思ったが、
懸案のバフィーを手に入れることができた。
今度はこれで戦うことにする。
2018.5.3
私が初めて買ったウッドもメタルで
1・3番ともに@20,000円でした。
巨大化はドライバーから始まりましたので、
私の買った3Wはまだ巨大化しておらず、
今見れば「耳かき」みたいな感じです。
ドライバーのヘッド巨大化の流れは止まらず、
350cc、460ccなんてのを初めて見た時は
「オタマみたいだなあ。」
と思ったものです。
価格はチタンが出た頃に高騰しましたね。
20,000円前後が一挙に倍以上に
なったような記憶があります。
当たるかどうかわからないドライバーを
そういう値段で買うのは
本当にギャンブルでした。
今は、中古を含めて安いものもありますし、
試打も出来ますのでいいですけど、
当時は試打がほとんど出来なかった
と思います。
(専門店が少なく、スーパーや町のスポーツ屋さん
の一角で売られていたため)
合う合わないではなく、買った以上
打てるようになるしかない
という感じでした。