上記のような「バーチカルカット」「エアレーション」
は、「知らない」、「知らなかった」という人がほとんど
だと思います(特に来場が頻繁ではないゴルファー)。
そもそも人間、知ってることよりも知らないことの方が
はるかに多いものですし。
でも、何かが起きている時はちゃんと理由があります。
すべてのケースにおいて。
理由もなしに何かが為されていることはまずないです。
私も元々、「バーチカルカット」「エアレーション」は
知らなかったです。
で、それらは非常に目立ちますので、ゴルフをしている
時に、「なんだこれ?」と気付く。
わからないから聞いてみると、「芝養生のためのメンテ」
だと。
イメージ的には、「バーチカルカット」は、主として
フェアウェイに実施、「エアレーション」はグリーンに
実施ということがあります。
今回、当コースに施されている「バーチカルカット」は、
パッティングへの影響を少しでも抑えるべく、かなり
細かな線でカットされています。
が、フェアウェイに施されている時などは、芝がグリーン
ほど繊細ではないためか、めちゃくちゃ大胆で、かなり
太い線が刻まれます。
(面積がグリーンの比ではないため、パワーで一気に
行くんだと思います。)
でも、これら、芝の維持のためですので、クチコミ攻撃の
ネタにするんではなく、暖かい目で見て頂ければと思って
います。
2023.4.8
一部の人たち、やっぱりゴルフ経験の少ない人たちだろう
と思うんですが、頭に描いていらっしゃるコースは、
「ひょっとしてオーガスタ?」と思う時があります。
オーガスタはマスターズ開催に合わせてコンディションを
作り上げていく特別なコースであり、運用されているのも
1年中ではありません。
1年間で営業運用されるのはたったの2か月であり、
残り10か月がメンテ等に費やされ、「世界で一番贅沢な
コース」とも言われています。
一方で、日本のコースは1年中ゴルフをしたいという
主としてコースメンバーさんたちのために、「1年中
プレーができるコース作り」が求められています。
そのため、
・冬は枯れてしまうことを承知でのティーイングエリア
における高麗芝の採用。
・営業日のさなかに「エアレーション」「バーチカルカット」
「真夏の散水作業」などのメンテ作業を実施。
などの措置が取られています。
オーガスタが正常で、日本の各コースが異常ではなく、
多分、日本の今の各コースの状態が正常で、オーガスタ
だけが異常(or特別)と言っても差し支えないです。
そして、春夏秋冬の季節の移り変わりや、天候によって
日々変化するコースコンディションに対して、どう対応
していくのかが、ゴルフ場管理だろうと思っています。