先日、次のようなクチコミ投稿がありました。
「グリーンは芝がなく土がまいてあって、ローラー?
線が付いていて正直、汚かった。今だけなのか
分からないが、残念ポイント。」
冬は食べるものがなくて、鹿がグリーンの芝を筋状に
かじって食べてしまうことがあるため、
「多分、鹿さんがグリーンの芝をかじった痕だと
思います。
ただ、グリーンに芝がなくなるほどかじっては
ないと思うんですが。」
と、返答させて頂いたのですが、実際にグリーンを
見に行ってきました。
(指摘を受ければ裏はちゃんと取ります。)
確かに筋がいっぱいの状況ですが、春先のコース
メンテの1つにバーチカルカットというものがあります。
筋状に根を切っていき、古い根を断ち切って新しい根が
生えることを促進させるとともに、筋状に切った部分に
芝の種を蒔き、芝自体の密度を濃くさせる作業です。
影響が皆無ではありませんが、パッティングが出来ない
ということはありませんし、そもそも決して「芝がない」
という状態ではありません。
「ローラー?線が付いていて正直、汚かった。」
と書かれたのは、このバーチカルカットのことですね。
「今だけなのか分からないが」とも書かれていますので、
まあ、こういうメンテをご存じなかったんだと思います。
でも、毎年、春先にはこの種の投稿をいろんなコースが
よく受けています(当コースもよく受けます)。
こちらはエアレーションと言って、空気を送り込み、
芝の成長・促進や、グリーンの美しさを保つことを
目的として実施する、これも春先の定例メンテです。
そういうメンテに対してもいろんなコースが
「グリーンが穴ぼこだらけ、コースメンテがなってない。」
なんて投稿を受けます。
ゴルフのことをあまり知ってないくせに、知った
かぶりで投稿されてくる方々だとは思いますが、
本当に勘弁して欲しいです。
2023.4.7
だいたい、否定的な投稿は、感情的になったか、
知らないだけのどちらかです。
今回の投稿は、実はバーチカルカットがメインではなく、
「あとサブバッグが使用できないのが、残念すぎる。」
と別に書かれていたこの部分がメインだったろうと
思っています。(「すぎる」と強調されているため)
サブバッグを使用できず、18ホールの間中、
イライラした挙句の投稿。
が、サブバッグ禁止は当コースだけの話ではないため、
共感を得られないと思ってか、共感を得られそうな
グリーンメンテの不出来をまず取り上げての投稿。
だけど、それはグリーンメンテの不出来ではなく、
実はグリーンメンテナンスそのものだった。
事実を知ったらさぞ恥ずかしいことでしょうけど、
今回の投稿は感情と知らないことが絡み合った稀な
コンビネーションブローだったかなあと思ってます。
かなりレアです。
この程度の内容ではコース側をノックアウトする
ことは出来ませんが。