「打ち方」はさっぱりわかりませんが。
表を見て頂いて、「あっ!」と思われた方も多いでしょうし、
「当たり前じゃん、そんなこと。」と思われた方もまた多いでしょう。
一番多いのは「何じゃこりゃ?」という人かもしれません。
でも、そうなんです、そういうことなんです。多分。
例えば、絶妙なバランスの上で、概ねまっすぐ打っている人に対して
「それはウイークグリップって言ってダメなんだよ。
もっと左手をかぶせてフックグリップにしなきゃ。」
と教える人がいたとします。
言われた通りにフックグリップにしたとたん、
まっすぐに打てていた人は、まっすぐには飛ばなくなります。
当たり前です。
ウイークグリップでのクラブの動きを別の要因、
例えば極端なIN⇒OUTの軌道で打つとかで調整して
まっすぐ飛ばしていたのですから。
そこも直さなければまっすぐ飛ぶわけがありません。
一方で、クラブ競技の常連でタイトルも取っている片手ハンディの方。
この方は左ひざを沈み込ませるようなフォームの方で、
身体が相当上下しますので、初めて見る人は必ず
「ひでえ打ち方をする奴だなあ。」
とせせら笑うのですが、そのひでえ打ち方をする奴に
スコアも飛距離もぼろ負けをするわけです。
全てを正しいものにして打つことが理想かもしれませんが、
それが先々も正しい打ち方と言われる保証はありません。
部分部分は正しくないと言われる打ち方でも、
まっすぐ安定的に打つバランスが見つかったなら、
それをつき進めていくのも一つの方法
ではないかと思います。
少なくとも、正しいと思った打ち方で
飛距離を損なってしまうようであれば
その方法は採用すべきではないと思います。
どこかが間違っている可能性もありますし、
失った飛距離を取り戻すのは並大抵のことではありません。
ほんのささやかな上手さの代わりに、
大変な宝物を失ってしまう可能性があります。
「さては、お前、大事なものを何か失ったな?」
と問われれば、顔を伏せ
「Yes,I’ve lost very important things.」
と中学英語で私は答えましょう。
2017.10.16