聞き飽きたっていうこともないけど、絶対に
信じられない言葉っていうのもあります。
ゴルフの時で言えば、「お手柔らかに」ですね。
初めて一緒にラウンドする人、もう持っているクラブ、
そして、素振りからして上手そうに見える人、ほぼ必ず
これを言います。
「ゴルフ侍!」の時でも、これを言うのはほぼ間違い
なくプロの方で、アマチュアは「よろしくお願いします。」
です。
この言葉を聞くと、「あかん、この人、絶対に上手いわ。」
とつい思ってしまいます。
まあ、何があかんのかは、言っている本人もよくわかって
いませんが。
さて、突っ張り系の「誰にも縛られたくない」以上に、
年がら年中、毎年毎年、飽きもせずに出て来る言葉が
「愛こそすべて」ですね。
でも、注意してください。
この歌詞を入れるのは、まず間違いなく♂です。
ユーミンや中島みゆきさんの詞に、こういう言葉は
ないと思います。
女性がもし「愛こそすべて」という言葉を入れると
したら、目の前の相手1人ではなく、多分、全ての
人を対象にした普遍的な愛のケースです。
でも、♂の吐く「愛こそすべて」って言うのは、
ほぼ確実に目の前の相手1人に対してです。
仕方ないんですけどね。
ほとんどの♂は相手が♀でありさえあれば、求愛ダンスを
すぐに踊り出すし、用が済めばすぐに立ち去ります。
(ペアになる場合も多々ありますが)
でも、人間は理性で動物的衝動を抑え、社会生活が
円滑に進むようにしているんだろうと思います。
それを臆面もなく「愛こそすべて」と非常に崇高的に
歌いあげてしまう。
そして、そういう歌がこれでもかっていうほど出て
来ますので、本当に飽きます。
実際に、交際相手に対して「愛こそすべて」なんて
言ってる奴はいないとは思いますが。
2023.1.29
若い男性の作る歌って今も昔も、
「誰にも何も言われたくない、思い通りに行動したい」
「何とかいいことの出来る相手を確保したい」
の2つで過半数を占めます。
まあ、仕方ないです。
生物的には親から離れ、♀に撒き散らかしたい本能
真っ盛りの時期ですから。
その時期を過ぎた人たちから見れば微笑ましい限りの
話でもあります。
それで生物は子孫を残してきたと言えば来たんですが。