優勝という価値のロンダリング効果、
競技別でもそうですね。
陸上の100m走の金メダルの価値と、
新体操の金メダルの価値は全然違います。
短距離走なんて、言ってみれば全世界の人が
1度は挑戦したけれど、ほとんどが淘汰され、
残った中のonly1が金メダルを獲得します。
でも、新体操をやったことのある人が世界中に
どれだけいるのか?を考えれば、価値の違いは
間違いなくあります。
新体操に限らず、自分の身の回りでその競技を
している人を一度も見たことがない競技もまた
いくらでもあります。
そういう競技でもオリンピックで金メダリストと
なれば、例えば、ボクシングの金メダリストと
同じ扱いを受けます。
ボクシングの金メダリストはプロボクシングの
世界チャンピオンより、なることが難しいです。
日本人の世界チャンピオンはこれまで何人も
出ていますが、ゴールドメダリストはたったの
2人です。
世界一の競技人口を誇るバスケットの
金メダルと、他の球技の金メダル、例えば、
ビーチバレーでもよいのですが、
世界一、オリンピック金メダルという呼称は
同じでも、価値が一緒だとはとても思えません。
ですので、競技人口世界2位のサッカーは、
FIFAが、
「冗談じゃない。
サッカー世界一はあくまでもワールド
カップで決める。
オリンピックは基本、24才以下の限定的な
もの。」
としているんでしょう。
もちろん、彼らもまたIOCに自分たちの金儲けを
邪魔されなくないからでしょうけど。
でも、金儲けだとか、経済を活性化させる
という面で考えれば、IOCのやり方は上手い
やり方なんですよね。
ここまで多くの人がスポーツに関心を寄せる
という面でもオリンピックは貢献してきたと
思います。
決して、負の面ばかりではありません。
ただ、「驕れるもの久しからず」、
ひょっとしたらは残ります。
2021.6.27
金儲けのシステムを作った人というのは
たいしたものです。
やり方がどうであれ、経済は活性化しますので。
でも、それに乗っかって利益を享受しているだけ、
それを守ろうとしているだけの人たちの時代になると、
話が変わってきます。
出来上がっている金儲けシステムをどんだけ
見苦しかろうがただただ死守し、際限なく
拡大しようとします。
今のIOCもそうだと思いますし、一部の二代目
三代目社長もそうです。
専務、部長、課長、さらに大臣という役職を
獲得しよう、獲得したらそれにしがみつこうと
する人たちもそうです。
そういう役職の取得とそれによる甘受が目的で、
それを使って何をというビジョンのない方は、
たいていろくなことをしません。
自分のやっていることではなく、自分の地位
だとか、自分の権限を誇示する方々ですね。