キャンセル料は元々コース側が儲けるためではなく、
悪意のあるドタキャン防止策という面が主です。
ですので、当コースではキャンセル料が2,200円と
高めですが、ラウンド日の変更をして頂ければ、
キャンセル料は頂かないとしています。
また、現在は非常事態宣言が出ていますので、
それを理由にキャンセル料自体を頂いていません。
従って、基本的にキャンセル料を頂くつもりは
ないのですが、先方が勝手にそれを回避するために、
あの手この手の論陣を張られることがあります。
1つの理由を持ち出し、それを論破されると
また別の理由を持ち出され、それも論破されると、
また別の理由と電話が非常に長くなります。
それで痺れを切らして、
「ひょっとしてキャンセル料を心配されて
いらっしゃいます?
現在は緊急事態宣言が出ていますので、
キャンセルされてもキャンセル料を頂いて
いませんが。」
だとか、
「別の日にご予約を変更頂ければ、キャンセル料は
頂きませんが。」
と、お伝えすると、
「えっ!そうなんですか?
じゃあ、キャンセルします。」
で、先ほどまでの熱弁はどこへやら、
立ちどころに電話が終了、ということが
結構あります。
「いいわけなんてどうにでもなる」
「理由なんてどうにでも作れる」
という言い方をされる方、そう思っている
方は多いと思いますが、それは確かにそうなんです。
そうは思っていても、それを使っちゃう、
使わないは、人それぞれですが。
ただ、使った場合、相手の方がレベルが上
だとか、理由にもならない理由を持ち出すと、
みな論破されてしまいます。
そして、「う~ん、ぎゅう。」となり、恥ずかしさ
だけが残ります。
2021.9.18
弁護士が商売として成り立つのも、この辺りに
1つの理由があります。
本来、罰せられるべき場合なら、弁護をして
罰を免れるようにすべきではないです。
ところが、本当は罰せられるべきな場合でも
「必ず私が無罪にします」という弁護士まで
出てきてしまう。
少なくともドラマではですし、相手が反論できない
理由・証拠を提示できれば、それが可能になってしまう
からでもありますが。
今の社会はスポーツのように、ビデオ判定で
きっちり白黒をつけられない社会とも言えます。
本来、弁護士を必要とする社会というのは
残念ながら非常に未成熟な社会だろうと思います。
その背景には、警察だとか政府だとかの取り締まる
側が必ずしも公正ではなく、横暴なこともしてきた
という歴史があり、仕方のない面もあります。
そんなこんなで、現在の社会ではまだまだ弁護士が
必要で、場合によっては社会に害を為す弁護士
まで存在しているように思えます。
弁護士が失業する時代が来たとしたら、それは
相当レベルの高い社会だろうと思いますが、
実現は何百年、何千年も先の話かもしれません。
また、人類はそこまで到達できずに滅ぶのかも
しれません。
であるはずなのに、裁判所の階級がいくつも
あり、その気になれば何度でも裁判を受けられる
というのも、現行制度の不完全さを証明しています。