病むということは、身体的、精神的、社会的
生活のどこかが不健康であるというサインだ
そうです。
そうではあるけれど、「やむを得ない物」
なのかどうかは、病気によって違うのでは?
と思っています。
少なくとも病気の入り口では、なりたくない
のに気を付けていたのになったしまったケース
と、自ら飛び込んでなったケースの違いがあります。
で、大谷選手の通訳氏の件で、「ギャンプル
依存症」という単語がネット上で飛び交っています。
依存症対策全国センター
こちらは「依存症対策全国センター」の記事ですが、
この機関、平成29年4月から開始された厚生労働省
関係の国立施設のようです。
そして、「ギャンプル依存症」は
「1970年代後半にWHOにおいて『病的賭博』
という名称で正式に病気として認められました。」
ということですので、「病気でもあかんもんは
あかんぞ」と書くと、WHOにも逆らっちゃうの
かもということはあります。
でも、個人的には「ギャンプル依存症」は病気
かもしれないけど、「アルコール依存症」や
「薬物依存症」などとは区別すべきと思います。
以前、パチンコやパチスロの開発に携わっていました
ので、仕事柄、「ギャンプル依存症」という言葉は
よく聞いていました。
でも、「再発性」という面で考えた時、「アルコール
依存症」や「薬物依存症」は「再発性」が強くあります。
でも、「ギャンプル依存症」。
これに対する再発性は、あんまり聞かないです。
薬物などは、治療を受けても再度摂取してしまう
人が50%とか、60%とかの数値になって来ますし、
著名人が再度というニュースをいくらでも見ます。
ですので、「一度やっちゃったら終わり」という
イメージもあります。
一方で、「ギャンプル依存症」、
ギャンブル依存症の治療プログラムの効果
(脱ギャンブルの継続率)
*青:脱ギャンブルの継続率が高い
赤:継続率が低い≒またやっちゃう
話を聞くだけでこんなに効果が出るんです。
「中毒性あんの?」と言えるぐらい、中毒性は
たいして高くないように見えます。
ですので、病気かもしれないけど、本人の甘え
というか、自己コントロールの問題の方が大きく、
それは免罪符にはならないという思いがあります。
つづく
2024.4.1
タイガー・ウッズが一連の不祥事に対して、
「セックス依存症だったから」と説明したことに
ついても同様に思っています。
「それって病気だから仕方ないの?」
「言い訳じゃない?」って。
更に言えば、「治療して治ったの?」とも。
ええ、ゴルフ界のレジェンドに対してとんでも
ないことを、とは思っています。
でも、してしまったことと、その人がやり遂げた
ことは別に考える必要があります。
「セックス依存症」であってもタイガーの実績は
色褪せませんし、またかの通訳氏の功績も消えません。
ただ、それを言い訳にして欲しくないと思うん
ですね。
言い訳にすると、その人間性に陰りが出てしまい
ます。