ここに載せてしまって問題はないのか、
やや不安な面はあるのですが、
ある大変ゴルフ好きな方が
仲間の方々を主対象にしていたコラムがあり、
その内容が大変面白かったので、
いつか紹介させて頂きたいと思っていました。
約20年ほど前にサイトが開設されたものの、
数年で更新を止められ今は存在しませんが、
残しておきたいコラムがいくつもあります。
ごるぴーさん、不本意かもしれませんが、
こちらで紹介させて頂きます。
何かあればこちらにご連絡を。
教え魔の恐怖
ごるふの世界では、俗に「教え魔」と
呼ばれる人種が全国各地に生息する。
彼らは、それぞれの間ではなんの
縁もゆかりもない人々のはずなのだが、
どういうわけか、まるで申し合わせたかのように
その習性が酷似しているからおもしろい。
そのあたりをまとめてみると、
概ね以下のようになるかと思う。
まず
第一に、彼らは、驚くほど情熱的である。
第二に、かなりしつこい。
黙っていると、それこそ時間無制限で
レッスンの洪水を浴びせてくる。
第三に、上手な人の前では比較的おとなしいのだが、
目の前に自分よりも下手だと思われる人が現れると、
黙っていられなくなる。
もう、ほとんど病気の一種だ。
1年ほど前になるが、私が普段利用している練習場で、
久しぶりに筋金入りの教え魔氏を目撃した。
中年でやせ型のメガネをかけたおやじである。
はいている靴やズボンが、やけにキラキラしている。
一見、ヤクザ風である。
このおやじ、
以前に別の練習場でも見かけたことがある。
私と行動半径が似ているようだ。
ターゲットにされていたのは、中年のご婦人である。
2人がどのような男女関係かは知らぬが、
相手が誰であろうと、自分より下手だと思ったら
頼みもしないのにレッスンを浴びせてくるのが、
教え魔の常である。
見るでもなく聞くでもなく様子を伺っていたら、
アイアンのショットについて、
ああでもないこうでもないと、
機関銃のようにしゃべりまくっている。
相手に休む暇を与えない。
ご婦人の方も、始めのうちは笑顔混じりで
答えていたのだが、怒涛のレッスンが
あまりにも長時間に及ぶに至り、
だんだん寡黙になってきた。
顔には苦痛の表情が浮かび始め、
見ていて非常に気の毒だった。
どれほど時間がたったか、このままでは
デスマッチになることに気が付いたご婦人、
ついに意を決して、幕引きの言葉を発した。
お蔭様でだいぶわかってきました。
さっきよりも随分良くなったみたいですので、
もう少し自分なりにやってみようと思います。
本当にありがとうございました。
すると教え魔氏、
よしっ。
じゃあ次、アプローチ編いこう!
・・・・・・・・・。
地獄のレッスンはさらに延々と続いた。
2018.3.5