ゴルフとは直接関係ないですが、
実は大きなつながりがありますので、
ちょっとパチンコ・パチスロのお話を。
遊技機の版権使用で空前の大ヒット
となったのは、パチスロ「北斗の拳」です。
意味がよくわからない人も多いでしょうが、
「ケ~ン」と叫ぶ復活演出、
オーラの色による期待度示唆、
連チャンが終わったのに、感動を呼ぶ
ラオウ昇天
プレミアム演出の豊富さ
など、液晶演出を一気に何年も縮めた名機でした。
購入したホールも、遊技するファンも満足し、
結果、製造元にも多大な利益をもたらしました。
「必殺仕事人」もパチンコとして大ヒットし、
京楽を有力メーカーへと押し上げるきっかけに
なりました。
この機種では、一番熱い時に
♪チャララ~ン・・・・
と、仕事人が登場する時のメロディが流れます。
そのため、パチンコをする人は
容易にチャンスであることを理解する
とともに、高揚感を煽られます。
一方で、
♪チャンチャラララ、チャンラララン
というテーマ曲で有名なボクシング映画版権は、
♪ダダンダ~ン、ダダンダ~ンで
一気に盛り上がります。
が、それを採用した会社は
通常のただ図柄が回っている時の音楽に
これを使ってしまったんですね。
この時の音楽にはむしろあまり抑揚感の
ないものが求めらますし、
ここでメイン音楽を使ってしまうと
ここぞという時にどんな音楽を使うの?
という話になります。
が、当時はまだ有力メーカーでしたし、
その映画版権の名の強さで注文は殺到。
一方で、演出の陳腐さを見抜いた営業側は
導入が始まると客がすぐに飛び、
注文が途切れると判断し、
注文を取れるだけ取って、一斉開店に。
結果、確かに大ヒットしたのですが、
想定した通り、一斉に客が飛び、
ホール側からはクレームの嵐。
ホール側の信頼を失い、
そのメーカーが転落していくきっかけに
なってしまいました。
更に、その会社は大ヒットしたことだけを
記憶し、信頼を失ったことや、その原因には
気づかなかったため、転落は止まらなく
なりました。
このように版権の獲得とその使い方は、
伸びていくメーカーと
斜陽化するメーカーの分水嶺
になりました。
2019.5.17
ゴルフとパチンコ・パチスロ、
共に団塊の世代の方々ご愛用
という点で共通点があります。
高度成長期・バブルの時代を
空前の数のライバルの中、
生き抜いてこられた団塊の世代。
彼らの憩いがゴルフであり、
パチンコ・パチスロでした。
ゴルフは仕事のアイテムとしても大活躍
しますが、彼らが一線を去りつつある今、
両業界は顧客の減少に苦しんでいます。
それは、両業界だけの話ではなく、
時代の大きな変化のきっかけにもなって
きているのですが。
ちなみに
遊技機業界にゴルフファンは多く、
ゴルフ好きでかつパチンコ・
パチスロ好きという方もまた多いです。