「ゴルフとパチンコ・パチスロと言いつつ
ゴルフ、全然出て来んやん。」
と思われている方は多いと思います。
でも、やっぱり大きなお金の動く所って
影響力が大きいんですよ。
で、もう1つ、他の業界というよりも、
日本の経済全体に影響を与えたんじゃないか?
という所を書いてみます。
多分、他では書かれていない部分です。
1993年から2004年にかけて、
バブルの崩壊を受けた就職氷河期が
続きました。
毎年8万人から12万人が就職できないまま
大学や高校を卒業。
新卒時にレールに乗らないことを
「夢を追い続ける選択」と強がって
いられたのは数年だけ。
多くの人がその後も無業・無職だったり、
有期の採用と失業を繰り返したりした。
という結果を生んだと思います。
そして、ここからです。
一方で、特にパチスロにおいては、
次のような遊技機がホールに登場しました。
パチスロ狂乱の時代の幕開けです。
1995年 クランキーコンドル
2000年 獣王
2000年 ハイハイシオサイ
2001年 (攻略法:コピー打法)
2003年 吉宗
とりわけ2000年代に入ってからです。
知識やその活用、もちろん、その日の
運もありますが、1日で20万、30万を
勝てることもという時代が訪れます。
サラリーマンの月収分を1日でという
場合もあるのですから、彼らに
「サラリーマンなんてバカらしくて」
という心理が働くのは仕方のない面が
ありました。
そのため、多くの学生、予備校生が
ホールに通いつめ、そのまま「スロプー」
と呼ばれるようになります。
働かず、学業もせず、スロットばかりして
いるプータローという意味です。
学業も就職活動もそっちのけで、ホール
通いに没頭し、
中退や卒業後にそのままホール通いを
続けた方は相当数に上ると思います。
彼らの今の年齢は、恐らく40~45才前後。
優秀な人ほど勝ち続け、のめり込んだ
という面があり、
その優秀な人材の多くが社会生産のライン
から外れてしまったという気がします。
結果、就職氷河期との相乗効果で、
この世代は、多くの企業で人材の谷間に
なっているような気がしますし、
ゴルファーも少ないような気がします。
ただ、普通では入って来ないような人材が
パチスロ狂乱の時代の終了後、
中途採用等で小規模企業等に入ってきて
活躍という面もあったかもしれません。
変な組織にだとか、引きこもりにという
人々もいたかもしれません。
いずれにせよ、特殊な世代を生んだと思います。
2020.5.28
あの時代、私が学生だったら、ほぼ間違い
なくスロプーになっていたと思います。
勝ち負けの金額もそうですが、
機械の特性をつかみ、他の人が見逃し
がちな所を狙って勝つだとか、
打っている間も推測をし続けるという
部分は本当に面白かったです。
勝ち続ける日が続くとも思えましたし。
でも、ここまで大きな金額の動くもので
なくてもよかったはずなんです、本当は。
そうすれば、社会に大きな影響を与える
所までは行かなかったでしょうし。
業界を管轄する行政組織の失政だと思います。
そして、今、一日中、ホールに巣食っていた
彼らはどうしてるんだろうと思います。
朝早くから入店を待って行列を作り、
夜は11時とかまで飯も食わずにという
人が多くいましたので、少々匂いました。
懐かしいと言えば懐かしいです。