社会的に取り上げられたことを
見たことも聞いたこともありませんが、
就職氷河期はパチスロのバブル期
とも重なっています。(1993年~2005年)
遊技人口3,000万人とレジャー白書に
載っていた時代で、まさに娯楽の
王者だったと思います。
パチスロは「裏もの」と称された遊技機や
「ストック機」などが出回った時代で、
知識と時間のある方が大きな利益を
上げることが出来た時代でした。
めぼしい台を確保するため、
下手すりゃ徹夜でパチンコ店に並ぶ。
狙った台の美味しい部分を絞りつくしたら、
次の良い台が空くまでひたすら店内で
待機し、
美味しそうな台が空けば、すかさずその台
を打つ(ハイエナ)。
結果、毎日、ほぼ丸1日をパチンコ
店内で過ごす。
そのような大学生や大学中退者を
よく見ました。予備校生もいました。
サラリーマンの月収分を数日で獲得し、
「馬鹿らしくてサラリーマンなんか
ようやれん。」
と、うそぶき、スロプーと呼ばれた
方々は、相当な数に上るはずです。
彼らには、情報の早期収集とその理解、
そして、旺盛な行動力が求められ、
基本的には優秀な学生が多かったと
思います。
忍耐力も凄いです。
朝9時から23時までパチンコ店に缶詰め。
ひたすらハイエナ活動か、秒速パチスロを
日がな繰り返すのですから。
それもほぼ休日なしで。
そうやってこういう多数の人材が社会生産
からドロップアウトしてしまったことは、
その後の日本社会やゴルフ業界にとって
実は痛恨事だったと思います。
2019.8.15
彼らが今、ゴルフをしているか?
している人もいるでしょうけど、
全体としてはイメージできないです。
後は「ハイエナ」ですね。
熟して実を成らす寸前の台を
知識のあまりなさそうな人が
止めるのをひたすら待ちわびる。
その人が席を立った瞬間、
コイン受けにコインを放り込む人間、
遠くからタバコを投げ込む人間、
椅子に座ろうとする人間で、
阿鼻叫喚という状態になりました。
間に合わないに決まっているのに、
島の端から走り込んでくる人間も
いました。
特に注意深い方は、パチスロを自ら打って
いる間も、何番台が今どういう状態かと、
何台もの台の現状を常に把握し、空けば
すぐに押さえていました。
そう、そういう方々は、
自分で打ちながらハイエナするんです。
「半分、腰を浮かしながら打っている」
と言われてる人たちで、彼らはの収益は
凄かったと思います。