なぜ、帽子についてゴルフのマナー的に言う人が
未だにいるのかは、こちらで説明できると思います。
Wikipedia 「帽子」の項より
帽子と礼儀
近・現代ヨーロッパ流の礼儀と帽子
イギリス紳士
19世紀から20世紀にかけて、山高帽が紳士の
礼装として認識されていた。当時のヨーロッパ
では以下のように言われていたという。
もしその人物が家の中に入って来て、帽子を脱ぐ
ようなら真の紳士。
帽子を脱がないのなら紳士のふりをしている男。
そして帽子をかぶっていない人物は、紳士のふりを
することさえあきらめている男。
このエチケットは軍隊のそれに準じており、
入隊教育の中で新兵は帽子の取り扱いについて、
講義を受ける。
軍隊では戦闘中でなければ、屋内だけでなく
艦船の中でも脱いでいなくてはならない
(逆に旧ドイツ国防軍の様に、上官に対面する
時の無帽は軍規違反になる軍隊もある)。
また、敬礼の一つとして帽子を取ることがある
(脱帽、シャッポを脱ぐ)。
お分かり頂けるように、帽子を被ることが常識
とされた時代があり、常識であるが故に軍隊発祥
のエチケット・マナーがあったということです。
現在では、世界中において帽子を被ることが常識
なんて思われてはいないため、帽子の着脱について
マナーを指摘する方が頭のおかしなことと言えます。
今の時代、どこで帽子を被り、どこで帽子を被らず
にいたとしても、それを不快に思ったり、マナー
知らずめと罵ったりする人はいません。
マスターズの表彰式では確かにみな帽子を脱いで
いますが、競技全般では帽子着用のままカップを
受け取るケースの方がはるかに多いです。
カップを授与する側もまた着帽のままというケースは
いくらでもあり、それらがマナー違反だと非難される
ことはないです。
そして、こんなことを指摘したがる理由を考えれば、
「私、こんなこと知ってますけど、あなた知らないん
ですか?」と周囲にマウントを取りたいだけです。
マナーの成り立ちや必要性を理解せずに、形だけを
言っているということであり、それは非常に恥ずか
しい行為だろうと思います。
どうしても言いたいなら、せめて、
背広・ネクタイ着用でゴルフ場に来て、ラウンドも
その恰好でしてから言ったら?と思います。
ラフな格好でゴルフをしておいて帽子のことだけを
やたらと言い募るなと。
2024.11.6
危険性防止のために着帽をという意味合いは
唯一分かります。
確かにもし球が頭に当たった時は帽子を被って
いた方が怪我のリスクは少ないと思います。
でも、当たる可能性は天文学的に低いですし、
もし当たったら、どのみち怪我をします。
それ故、キャップではなくサンバイザーとかで
ラウンドをする人も多々いて、それで不自由する
こともなくこちらはマナー違反とも言われません。
まあ、一般的にマナー・エチケットを口にする
人は、実態よりもマウントを取ろうとして発言する
ケースが多いと思います。
ゴルフ記事で言うと、記事を作るネタに困った時に
これらを持ち出すと書きやすいだろうなあとは思い
ますが、多くのゴルファーにとっては害になります。
ゴルファーにとって本当に必要なことは、「プレー
ファースト」と「打込みをしない」の2つだけです。
付け加えるなら、「ごまかしはしない」「あるがまま
でプレーをする」ぐらいでしょうか?せいぜい。
帽子がどうだ、ライン上に立った、ラインを踏んだ、
ボールマークを、バンカーをなんてのは些細な話です。
徐々に覚えて行けばいいだけの話で、最初っから
これらのことを全部、エチケットだマナーだと覚え
させようとすれば、やる前に逃げ出されます。