学校の授業では習わなかったんですが、社会人に
なってから知った言葉で感銘を受けた言葉の1つが
「不良率」です。
根底には、人間のやることだし、機械でやった場合でも
機械が故障しないわけでもないから、「不良品などは
出るのが当たり前」という考え方があります。
当たり前なんだけど、「それを前提としていかに
それが低くなるように努力していくか」という話です。
考え方としては日本にはなかったもので、工業生産の
ノウハウとして海外から移入された考え方という気が
します。
日本だったらまず間違いなく、
「不良品が出るのはたるんでいる証拠。
もっと真剣にやらんか!」
と、監督者・権限者が怒鳴り散らすための道具に
されてしまいます。
部活、会社生活でもあります。
でも、どうしてもダメな時ってあるんです。
元々、危険性を内蔵している場合もあります。
精神論だけで片付けようとはせず、その原因を探り、
それをいかに減らすかです。
そして、ゴルフラウンド中のショット、パットにも
不良率があります。
もうそれは皆さん、重々ご承知だとは思いますが、
その話はまた明日以降に。
2022.1.11
精神論だけで片付けようとした場合、失敗を起こす
可能性があるのは実務者だけです。
そのため、権限者・監督者自身は失敗を起こす
ことがなく、「たるんどる証拠」とかで叱責を
受けることもありません。
結果、言いたい放題で、根本的な問題解決は
何も進まないとケースが多々あります。
もちろん、その更に上の権限者・監督者がいる
場合も多々あり、その場合はもっとえらいことに
なるケースもあります。
上に行けば行くほど現場を知りませんので、
「どうなってんだ!甘やかしすぎじゃねえのか。
休憩なんて取らせんでもいいわ。
残業代?
バカ言ってんじゃねえぞ。
てめえらがしくじったのがワリイんだから、
出るわけねえじゃねえか。
それもちゃんとお前がみんなに言っとけ!」
このようにして、従業員のせいにして残業代を
出さない企業など、いくらでもありました。
少なくともかつては。
お金が合わないからいつまで経っても帰れない、
もちろん残業代も出ない金融機関などは典型的
です。
一方で、実務者ではないから自身がミスをする
ことはないけど、実務者に寄りそう権限者・
監督者もいます。
でも、実務者に寄りそうということは、ややも
すると、上の言うがままにはならないという
ことですので、なかなか出世はしません。
悲しい現実です。
まあ、現実はもっと複雑で、残業代が出るなら
出るでわざとゆっくりやる奴、わざとミスする
奴も出て来て一筋縄には行きませんが。