人間、生きてりゃこれまで恥ずかしいこと
だらけだとは思います。
でも、他人から見たら
「なんだ、そんなん全然恥ずかしかねえぞ。」
ということの方が多いです。
ただ、本人以外の他人全員が
「恥ずかしいわあ」
と思うことを平然とやってしまう方も多々います。
ピン芸人のバカリズムさんはこの辺りの指摘が
非常にお上手で、その芸風で大きな支持を
集めています。
ということは、そういうことはありがち
ということでもあります。
例えば、写真左、チェッカーズカットですね。
「涙のリクエスト」が1984年ですので、
当時18才前後、今の55才前後の方の8割は
チェッカーズカット経験があるはずです。
特に、フミヤさんのチェッカーズカットは
本当に格好良かったです。
ところが、フミヤさんとは似ても似つかない
若者までもがこぞって、それも日本中で
チェッカーズカット。
蒲郡みたいな田舎町でも、若いお年頃の連中
と言えば、み~んなチェッカーズカットで、
蒲郡の街中を誇らしげに闊歩していました。
タータンチェックの服を着て。
ええ、ジャガイモ顔に冬瓜に、カボチャ、
み~んなみんな、チェッカーズカットでした。
そりゃ似合いません。
写真右のヤマンバ族もそうでしたね。
こんなんまでもが、渋谷だけでなく、遠く
離れた蒲郡の街中でも闊歩していました。
そして、テレビで彼女らが言っていたのが
「他人の目なんか気にしねえ!
自分のオリジナリティだけを信じて、
一生、ヤマンバを続ける!」
でも、ヤマンバは貴方が考えたオリジナル
ではなく、元々パクリだし、結局、今はもう
やってないよね?とついつい思ってしまいます。
前振りの半分が長すぎました。
続きは明日以降です。
本題までまだ遠そうです。
2021.4.17
チェッカーズカットやヤマンバメイクを
否定するつもりはないです。
それ自体は悪くないし、今でもやる人、
いてもいいんじゃないかと思います。
でも、流行でそういうファッションをする
人たちって、そのもの自体の良さではなく、
流行っていう言葉だけを優先します。
ですので、「流行遅れ」、「流行が過ぎた」
っていうだけで、見向きもしなくなりますし、
むしろ、ダサいとか言い出します。
ええ、ダサいとか言う人こそ、かつてその
流行に冒されていた方々です。
そのこと自体が一番恥ずかしいんですが。
自分が良いと思ったものを選ぶことこそが
大事なことです。
と言いつつも、私にも流行にかぶれた
恥ずかしい記憶があります。
1970年だったと思いますが、ベルボトムの
ジーンズに太いベルトが大流行。
草刈正雄さんがはくと、本当に格好良かった。
スポーツ刈りで短足だった私も
「カッコイイ!」と思って、1年間、
それをはき、ボーリング場に通っていました。
1年後、突如としてその似合わなさに気付き、
以後はジェームス・ディーンのような
スリムのジーンズを愛用してきました。
今は、腹が出すぎて着用できないですが。