厳密に言うと「90~95%は良い人」という
よりも、「悪い人は5~10%」という方が
正しいようには思います。
そして、「良い人」というのも、ちょっと
ニュアンスが違うような気はしています。
どういうことかというと、人間の類型パターン
っていろいろな面があるとは思うのですが、
次のようなパターンもあると思います。
そもそも「良い人」「悪い人」というのは、
元々存在せず、ある立場の人から見た見方
でしかありません。
強いて言うなら、①が悪い人であり、③が
良い人なのですが、
①も③も己の信念に基づいて行動している
だけですので、誉めても③の人はあまり
喜びません。
①の人に至っては、悪い人と言われれば、
「何がワリいだ!」と開き直るだけです。
例えて言えば、煽り運転で摘発された
「俺は人を殴るために生きている」
とほざいたタイプの人間です。
では、②の人は良い人ではないのか?
この範疇の方々は、多分、良い人にも悪い
人にも状況次第で変わってしまう人々だと
思います。
端的な例で言えば、戦争に徴兵されて心の
中では「嫌だ」と思っているもしれないけれど、
実際には徴兵に従い、銃を持って敵を撃って
しまいます。
上司に命令されれば、原爆を落とす等、非道な
こともやってしまいます。
原爆を落とした人は多分①のタイプの人では
なく、②に属する方々です。
一方で、③の人って、牢屋送りになろうが、
あくまでも自分の倫理観を優先し、それに
反することは拒否するタイプです。
敵への攻撃を命令する上官が悪いと思えば、
わざと的を外すか、上官を撃ってしまいかねない
タイプでもあると思います。
上官やそれに属するグループからすれば、
命令に逆らう極悪人ですし、後世の人から見れば
聖人かもしれません。
見る人によって、良い人にも悪い人にもなり、
1つには断定できないです。
2022.2.21
電車の中で誰かが暴行を受けているなんて時に、
飛び出す、飛び出そうとするのは③のタイプです。
が、いかんせん数が多くないため、その場におらず、
結果、②の人たちばかりが見て見ぬふりのままま、
暴行を止めることが出来ないケースが多いでしょう。
でも、③の人が居合わせて、2人、3人と同調する人が
出てくれば、②の人たちも雪崩のように良い人としての
行動をとり始めます。
社会の全員を③の人ばかりにすることは出来ませんし、
そうすると社会が良くなるとも限りません。
社会を良くするというのは、そういうことではなく、
①の人を少しでも減らし、②の人がその人たちに触れる
機会が少なくなるようにすることだろうと思います。