①のタイプでも、秀吉はとりわけ面白いです。
大成功を収めたけれど、それは本当に大成功だったの?
という点で。
権力を握って以降、旧主君信長の縁者を好き勝手にし、
ある者は死に追いやった結果、晩年は深夜の城中で、
信長の亡霊に追い掛け回されたそうです。
事実ではなく、妄想だったかかもしれませんが、
そうであればそれはそれで、自身が自分のことを
相当やましく思っていたということでもあります。
そして、臨終の間際になって本当に味方になって
くれる人がいないと気づいた時、五大老に対して
媚びへつらうような遺言状を遺すしかない状態に。
でも、結果的には秀吉の直系は滅んでしまいますし、
直系だったはずの秀頼でさえ、実は実子ではなかった
という可能性も残され、哀れさがあります。
更に言えば、日本中から集めて大阪城に貯め込んだ
金銀財宝も、結局、1つ残らず家康に取られています。
裸一貫で生まれ、己の欲を求めて生き続け、挙句、
金銀財宝もろとも直系は全滅です。
この方も高笑いされていましたが、今はどんな
心境なのかと思います。
2022.3.9
信じない人は信じないで結構ですが、以前テレビで
子供は天から自分で親を選んでやって来るという
話が紹介されていました。
でも、1つ解せないのは、その親を選んだら、
どう足掻いても幸せにはなれない、むしろ、
虐待なんかされて、地獄の苦しみもというケースです。
選べるなら、そんな親は選ばないよなあと思うん
ですよね。
敢えて、自分の魂の浄化を考えてそういう親を
選択するケースもあるのかもしれません。
でも、もう1つ考えられるのは、選択権がない、
或いは、選択権が絶望的に低いか、強制されて
しまうケースです。
前世で好き勝手をし、他人に苦しみを与えて来た
人は危ないような気がします。
行きたい所に行けず、行きたくない親の所に
行かざるを得ないという可能性です。
もちろん、そんな可能性をかけらも考えず、
「あの世なんてねえ!」
と好き勝手をされるのはそりゃその人の勝手です。
でも、臨終の間際、「あれっ?これってあの世?」と
気付くケースがあったとしたら、その時の驚愕と、
彼が恐れおののく表情は見てみたいです。
霊的なものは「ある」とは証明なんてされて
いませんが、ないとも証明されていないです。