③の人たちは他人に迷惑をかけるつもりもないし、
他人を踏み台にして自分がということもありません。
ただ、必死で自分の考えることを実現しようと
まい進します。
結果、
「空気を読めない」
「協調性がない」
とか言われがちです。
いや、悪気はないんですけど、②のタイプの
方々ほどは気が回らないんです。
信長なんて全く空気を読めなかったと思います。
光秀がグッと歯を食いしばって恨めしげな顔をした
としてもその意味はわかっていなかったでしょう。
絵を描くことだけに執念を燃やした画狂人こと
「葛飾北斎」、そして、炎の人「ゴッホ」。
彼らもそうだと思います。
近所付き合いの上手な北斎・ゴッホは想像でき
ません。
更には、エジソンなんかも空気が読めない
タイプであるために、訴訟沙汰に明け暮れた
のかもしれません。
ただ、エジソンの場合は、自己利益を獲得
するために発明にまい進した、実は①という
べきタイプの人だったのかもしれませんが。
そして、自己利益のために動いたことが、一見
英雄のようにも見えることがある①のタイプの方
とは違い、真の英雄は③のタイプにいたと思います。
信長もそうでしょうし、レーニン・孫文なども
そうだろうと思います。
彼らには私利を求めたイメージがないです。
2022.3.14
①のタイプの英雄か、③のタイプの英雄かは、
彼らが残した財産を見ればわかります。
莫大な富、普通だったらあり得ないほどの
財産を遺した英雄なんてのはみな①です。
日本で言うと大久保利通は世間的にあまりよい
イメージが残っていませんが、彼はほとんど
財産を残さなかったそうです。
ですので、③のタイプの本当に自分の理想の政治を
追い求めた方であり、空気を読めなかったが故に
暗殺されたのかもしれません。
アメリカの初代ワシントン大統領もそうですよね。
建国の父、初代大統領なんていう場合、①の
タイプの人物なら当初の憲法を捻じ曲げてでも、
確実に自身の終身大統領制と世襲制を考えます。
ワシントンにはそれが全くありません。
政治家と企業経営者も、遺した自分の財産の
多寡と自分の子孫への遇し方で、その人物の
程度が推し量られます。