「協調性がない」というのと「リーダー
シップがある」というのは紙一重の違い、見方の
違いというのは、例えば、ルーマニア革命。
通常、軍が政権側にいる限り、革命の成就は
難しいです。
ルーマニアの場合、革命勃発時にチャウシャスクが、
国防相ワシーリ・ミリャに対し、軍隊による発砲も
含めた鎮圧を指示。
よくあるパターンで、普通はここで革命はとん挫
します。
が、ワシーリは、「人民には発砲できない」
と、この命令を拒否します。
結果、彼は銃で撃たれて死亡することになりますが、
これによって軍が人民側に立つこととなり、革命は
成就します。
ワシーリ・ミリャは、チャウシェスクからすれば、
「協調性のない奴」「空気を読まない奴」なんですが、
部下の軍からすればリーダーシップのある人です。
命令に従わなければ殺されるとわかっていて、
なかなか反旗を翻せるものではないです。
が、それを行ない、多くの②に属する兵士たちに
正しいことをする勇気を与えた、これがリーダー
シップだろうと思います。
本当にリーダーシップのある方というのは、
特に②の方々が思っているけど言い出せないことや
やれないことを率先してやろうとする方です。
或いは、まだみんなが気付いていないことに気付き、
それを周囲に伝え、皆で進むことを示すことが出来る
人です。
彼を見て、後に②の人たちが続いてきます。
2022.3.17
経営のトップがリーダシップを発揮して、会社の
経営をなんてのは、経営者の大いなる勘違いか、
セミナー講師の洗脳だろうと思います。
業務が円滑に進むようにしたり、利益の上がる
方法を考えることを組織のしかるべき部署に指示し、
監督することがトップの仕事です。
きちんと社員が公平に評価されているかの確認も
トップの大事な仕事です。
経営だとか組織のトップのやることは、
そういうマネージメントであり、リーダーシップが
求められるわけではありません。
でも、リーダーシップのある姿を見せようとして、
とんでもない業種に手を出したり、アホな抜擢・
降格をしでかすトップは数え切れないと思います。
トップ=リーダーシップのある人ではないのですが、
リーダーシップのない人ほどそれに憧れがちです。
そして、日本の会社だとそういう暴走をなかなか
止められません。
それこそ、それを止めるために、社員の中のリーダー
シップを持つ人が出て来るのを待つ状態になりますが、
それをやると枯れには左遷確定表示が出てしまいます。