トップの方こそ②のタイプでよく、周囲の声に耳を
傾けるほうが大事です。
言ってみれば、徳川家康ですね。
そもそも、組織、とりわけ会社などの場合、
トップの方々がリーダーシップを発揮しようとしても、
発揮できない理由があります。
リーダーシップを発揮して人を動かすというのは、
人を共感させて、同じ方向に向かわせるということ
です。
命令系統のある組織のトップがそれを指示しても、
リーダーシップというより、単なる命令系統の話に
なってしまいます。
決して、リーダーシップがあるからその人の指示に
従おうということではありません。
ただそれに従わなければならないだけです。
場合によっては、「はああ?」ということにも、
従わざるを得ません。
それがイリーガルな指示の場合は無視されることも
ありますし、それによって組織が救われるという
こともありますが。
一方で、本当にリーダーシップのある方。
自分の今までを考えると、そういう人って
「何々しようぜ!」
「こうしてこうぜ!」
って、一言も言わなかったような気がします。
その人の日々の行動や実績を見ることによって、
その人に対する敬意が増したりすると、その人から
「これ、こうしていきたいんだけど」
と言われれば、躊躇なく、
「ええ、やりましょう!」
という話になります。
2022.3.19
ゴルフで言えば、せっせとボールマークを
直している同伴者がいれば、自分の作った
ボールマークさえ直さないなんてことは出来ません。
てきぱきラウンドされる方が、「前に遅れてる。
急ごう。」と言えば、もちろん「ええっ?」
とは思わず、急ぐことを心がけます。
自分よりハンディが少ないけれど、何度も何度も
素振りやライン読みをしている人を見続けると、
「お前なあ」と思ってしまいます。
結局、「リーダーシップがある」というのは
カッコいいし、憧れるかもしれませんが、他人に
認められるような人でないと、所詮は無理です。
その点で、普段の行動とはかけ離れた所で
「リーダーシップを示そう」だとか、「リーダー
シップを持とう」という都合の良いことを考えると、
「全部すべて、魂胆がまるっとスリっとゴリっと
エブリシングお見通し」
と思われ、逆にばかにされかねません。