ゴルフ常識の勘違いしやすい所③
:本当は日本の多くのゴルファーはマナーが悪い
と、先日書かせて頂いたばかりですが、
今回は違う視点での話です。
上手い下手の差は、いろんな人と回ったり、
練習場で見たりして、それぞれに違いがある
ということはほとんどの方が理解されています。
同様に、
「マナーのなってない奴が多い」
「マナーのなってない奴ばっか」
という言い方のように、マナーのあるなしも
人それぞれと思っていらっしゃる方は多いと
思います。
でも、はっきり言えば、みんなそれぞれ
マナー意識の高いゴルファーばかりとも言えます。
ええ、ほぼ間違いなく。
ただ、それぞれのマナー基準に大きな差異が
あるため、別の人から見れば、
「マナーのなってない奴が多い」
「マナーのなってない奴ばっか」
というように見えます。
「盗人にも三分の理」なんてのもその1つ
でしょうし、国同士の争いを含め、多くの
争いごとは大抵、それが原因です。
マナー基準・道徳基準が人によってバラバラ
なんです。
例えば、よく言われるのですが、
「プレーの遅い人は自分が遅いことに
気付いていない。」
ご指摘の通り、本人はそれに気付かず、
自分はプレーが遅いとも思わずに標準的な
マナーのあるゴルファーと思っています。
パッティングや寄せの時に、他の人が歩測を
しないだとか、番手を間違えても取り替えに
行かないのを見て、むしろ、
「こいつらゴルフを真剣にやってんのか?」
「ゴルフを舐めてんじゃねえのか?」
とでも、思っている可能性があります。
それよりも、大事なことがあることを
他の人たちは知っているだけなんですが。
打ち込みも人によって基準が違います。
人が打とうとしている時のおしゃべりも
人によって基準が違います。
そして、しゃべられると気になる人も、
気にならない人もそれぞれにいるという
差異もあります。
ですので、そりゃゴルフ場ではいろんな人が
多く集まる分、いろんなトラブルは出ます。
そういうことをご理解頂き、気になる場合は
マスター室に早めにご相談をと思います。
正直、それぞれが大抵の場合、自分なりの
正義を持っているため、善悪のジャッジは
困難です。
でも、マスター室から「お願い」をすることは
出来ますので。
2020.10.4
ボールマークの補修もそうですね。
ボールマークの補修はプレーヤーの責任と
このブログでは再三伝えさせて頂いています。
でも、それはゴルフ場側の考えであり、
「そんなん、コースメンテの問題だから、
ゴルフ場側の問題だろ。」
という方もいらっしゃいます。
そして、彼がマナーがないのかと言えば、
多分、それは違います。
彼なりのマナー基準が間違いなくあります。
ただ、それぞれが自分の正義、大義名分、
独自のマナー基準などを振りかざして戦い、
お互いに一歩も引かないといことは多々あります。
ですので、ある意図に操られるのではなく、
人類の良識として、それらの感覚の統一が
求められます。
で、今はそれがどんどん進んでいると思います。
「いいね!」の存在もその証拠です。
「半沢直樹」などもいい例です。
あれだけの視聴率を稼いだ以上、あの
ドラマで描かれた倫理観というのは、
多くの人々の中で共有化されやすいです。
ゴルフ場でも、意識の共通化はどんどん
進み、トラブルがより少なくなってくる
ような気はします。
いや、大丈夫です。