「こうやると芝の根が切れてしまうから」
等の説明があり、「正しいやり方」というのは
ネットを調べればいろいろ出て来ます。
基本的には、根を持ちあげるのではなく、
芝を窪地に寄せてという感じです。
でも、それが本当に正しいやり方なのか?
という点については少々疑問があります。
1つには、持ち上げて根が切れてしまうと
大きな問題が発生するのか?という点です。
芝は茎が縦横に張り出し、そこから
葉や根を更に生やしますので、ある部分の
根っこが切れてしまっても枯れないと思います。
立ち木の根っこでも部分的であれば、
枯れはしませんので、芝の場合は根の
1本ずつの損傷に対してはもっと強いでしょう。
そして、ボールマークで出来た窪みは、
深ければ深いほど、自然には直らないです。
従って、ボールマークはまず凹みを直す
という事が一番大事になって来るはず
です。
その上で、余裕があれば根の感触を感じながら
根が少しでも切れないように寄せたり、
持ち上げたりしてでよいと思います。
「そんな直し方をしたら根が切れる」
と言われる方もいらっしゃると思いますが、
直し方の細かいことは気にせず、
まずは穴を平らに直して頂ければと思います。
2020.11.8
そもそも何十年も前は、寄せてではなく、
土を持ちあげてという教えが主流でした。
そして、それで全国のグリーンの芝が傷んで
しまったということはなかったはずです。
正直、現在の潮流にかなり反することを
書いていますので、反発する声も出てくる
だろうなあとは思います。
でも、グリーンはまず、窪みを戻して、
平らにしなければだめです。
やり方が良くなくて、そこが土になって
しまっても、そこを通った球が弾んで
しまうということはありません。
やがて、周囲から芝も伸びてきて、
土の部分を覆ってくれますし。
そして、正直、寄せてというという方法で
あれば芝が切れないか?というとそんなことも
ありません。
ブチブチ切れます。
フォークを刺して、芝ごとグイッですから
切れないわけがありません。
表面近くの根が切れるのか、地面から
2,3㎝先の芝が切れるのかの違いだけです。
更に言えば、窪みの形状や、そのコースの
グリーン土壌により、持ち上げた方がきれいに
直る場合もあります。
芝が薄く、2㎝も3㎝も下まで根を張って
いないケースもあります。
失敗することを恐れずにチャレンジして
頂き、やがてボールマーク直しの達人に
なって頂ければと思っています。
プロのやり方をテレビで見ていても、
寄せ方はいろいろで、窪みを直してから
トントントンという部分が共通です。