子羊A
「ヘッドを残せ」という教えだけは守ろうと
信じられない首の柔らかさを見せ
無理な態勢で頭を残そうとされている方。
フォロースルーが終わり、
顔を上げてボールの行方を追いますが、
ターゲット方向をいくら探しても
彼の玉が見つかることはめったにありません。
子羊B
フォロースルー時の左足体重にあこがれるが
どうしても右足体重で打ち、
打ち終わってからも右足体重のままの方。
打ち終わってから一瞬の間をおいて
すっと左足に体重を移し、
フォロースルーを終えたクラブを
2度、3度クイックイッとやり、
いかにも
「左足に体重を乗せて打ったった」
という満足げなポーズ。
子羊C
「肩を回さにゃダメ」を第一義に考え、
肩が回りきってからインパクトを迎える方。
インパクト前に腰だけでなく、
肩と身体も回ってしまっているので、
極端なアウト・インのスイング軌道に。
それでまっすぐ飛ばしているのはまさに奇跡。
膨大な量の-と-をかけ合わせて±0にしています。
なぜ、こんなことになってしまうのでしょう?
よいフォームは結果的にそうなっているだけなのに、
そうなる理由ではなく、結果だけを教えたり、
気にしているからという気がします。
「おっ、お前、何か偉そうやねえ。」
と思われた方、いらっしゃいますよね?
いや、私はいたいけな子羊Cの中の一匹で、
そのまま老羊になってしまった者ですので、
ひらにご容赦を。
「手を使うな。身体を使え。」
だとか、
「グリップはぎゅっと握らにゃダメ。」
とかいう教えもあります。
本当に正しい教えでしょうか?
いたいけな子羊たちをゴルフ無間地獄に
突き落としてしまうような言葉ではないことを
さ迷い続けてきた老羊はただ祈ります。
2017/10/31