ラウンド1
「俺さあ、とうとう分かった。」
「お前、先週もそう言っとったぞ。」
「いやもう、言うだけなら100回以上は言ってる。
だけど、今度は本当に打ち方がわかった。」
「そのセリフもいつもとまったく一緒。
明日のラウンドの後も同じこと言ってたら信じるわ。
多分、また勘違いだと思うけどな。」
翌々日
「どうだった。」
「あかんかった・・・・・
今度こそ本当だと思ったのになあ。」
ラウンド2
「俺さあ、レッスンプロが絶対に教えない秘訣を教えてもらった。」
「何、どんなの?」
「それは言えん。これは絶対に言えんわ。
これは俺、墓場まで持ってく。」
しばらくして
「なあ、あの絶対に教えない秘訣って何?教えろよ。」
「教えてもいいけど、お前、スコア悪くなるぞ。」
ラウンド3
「俺、昨日の練習ですごくよかったのよ。」
「ほう、打ってみろよ。
今日もよかったら本物かもな。」
「見とれよ~。
あれっ?あかん。
昨日とおんなじように打ってるのに全然あかん。なんでだ?」
「俺に聞かれても知らんわ。そんなにゴルフは甘かねえわ。」
「あれっ?俺もあかん。なんでだ?」
「知らんわ。練習のしすぎだ。朝昼晩来やがって。」
「いや、飯食うたびに、『これかっ?』って気づくから
飯を食い終わるとつい来ちゃう。
って、それを知ってるお前も同じじゃねえか。」
「そのとおり。」
昨日例に出した「ひでえ打ち方をする片手シングル」の方。
ホームコースのクラブ選手権準決勝で、
三連覇中の現チャンピオンをマッチプレー最終27ホール目で破り、
決勝進出を決めたそうです。
彼、左ひざが沈み込むだけでなく、左ひじも全然まっすぐじゃなく、
「タコか」というぐらい左ひじが曲がるんですけどねえ。
ねえ(ため息)。
2017/10/17