バブル崩壊時、金利が下がったことのほか、
物価が落ち着いたことも朗報の1つでした。
日本の場合、平均で言えば給与額は全然上がら
なかったんですが、個々で言うと少しずつでも
年齢の分、上がって行った人が多いでしょう。
そうなると、物価が前年比でマイナスという
時期も多くあり、生活としては楽になっていく
傾向があったんですね。
加えて、当時は日本円が強くなっていった時代
でもありました。
凄く覚えているのは、ブランド物の「ネクタイ」
「ベルト」、そして「ジーンズ」の値段が、バブル
前って、揃って大体1万円だったことです。
ホワイトカラーにとっては必需品です。
そのため、1983年に行った新婚旅行では、嫁さんは
バッグでしたが、私はネクタイとベルトをここぞと
ばかりに買い漁って来ました。
それがバブル以降、どんどんと値下がりし、2千円
とか3千円という時代に。
目が点になりそうでした。
でも、今後は逆になりそうです。
大手企業を除いて、給料なんていつからいくら上がる
のかわからない状況の中、既に物価は上がり始めて
います。
多くのサラリーマンが本当に所得が上がっていくのか
と不安を持つ中、年金生活者にも、
「物価高にって言ったって、それにつれて年金額が
上がっていくわけがねえ。むしろ下げられるかも。
まあ、実質マイナスの可能性はあるよなあ。」
という不安があります。
ええ、住宅ローンの心配が終わったら、今度は年金
支給額の心配。
心配ごとはいつになっても尽きません。
2025.4.5
今も若い世代の方々には「将来、本当に年金
貰えるのか?払うだけバカバカしくないか?」
という感覚、意見はあると思います。
でもそれは、高齢化社会が見え始めた頃に
働き盛りを迎えていた私たちの世代にも同じ
思いがありました。
今から20年、30年前の話ですね。
で、結果論で言うと、年金を受給できるように
なった今、全く払わなかっただとか、国民年金
のみしか払わなかった連中。
彼らの中には今、悲しい思いをしている人たちが
多々います。
思うに、先々のことなんて本当にわからないけれど、
年金を払うというのは保険の一種でもあったなあと。
多くの人はそれのみに頼ろうとはせず、他の方法
も取っていたと思うんですが、とりあえず私たちの
世代は年金は保険として有効だった。
本当によかったです。
一方で、私の両親は自営業でしたので国民年金だけ
です。
でも、お袋は別に収入の中から年金保険に加入して
いたため、それで本当に助かったと言っています。
「バカバカしい」と思うだけならいいんですが、
本当にそれで年金の支払いを山得てしまう人がいた
としたら?
恐らくその人は、60歳を過ぎてから「バカだった、
俺」と思う可能性が高いと思います。
ええ、結構、悪くない保険です、年金は。