ちょっと書くのを悩んでいましたが、
悩んだ末に書いてみます。
先日、あるメンバーさんが1年ほどの
闘病の末に亡くなられました。
その1年ほど前、最後の来場に
なられた時なのですが、
靴の紐がうまく結べない。
と言っていらっしゃったのが最後に
お聞きした言葉となりました。
靴紐がうまく結べないと言ってらした
のは、亡くなる原因となった病気のせい
だったんですね。
それから1年余、いつも一緒にご来場
されていたメンバーさんから訃報を
お聞きし、ご自宅に行って参りました。
以下は、奥様からお聞きした話も含めてです。
遺影は競技で優勝した時の画像で
背景にグリーンが映っていました。
非常に嬉しそうな笑顔でした。
練習場通いもしょっちゅうで、仲間の方が
「もう帰るぞ」と言われても
「もうあと、200球は打ちたいから。」
と、なかなか家に帰らなかったそうです。
玄関を出てすぐ前は芝生になっていて
ここでしょっちゅう素振りをしていたそうです。
物干し竿の支柱にクラブを当て、
柱が凹んでしまうことが多々あったそうで、
確かに柱と物干し竿は所々凹んでいました。
(多分、寄せも練習していたと思います。)
競技の前の日になると、なかなか
寝付けなかったそうです。
入退院を繰り返すようになってからは
練習場からも遠ざかっていたため、
奥さんに言われて1度は行ったものの、
「飛ばんで面白くない」
とすぐに帰って来てしまったそうです。
本当にゴルフがお好きだったし、
上手くなろうと努力していたんですね。
ハンディ10の方でしたが、過去のデータを
調べ、キャディマスターと相談の上、
ハンディキャップ9の通知書
を自宅訪問の際に持参し、
遺影の横に置かせて頂きました。
(ハンディキャップ委員会には事後報告)
ハンディキャップボードもネームプレートを
「9」の位置に移動させて頂きました。
2018.9.7
私がサンベルに入って、メンバーさんと
初めてラウンドさせて頂いた時の1人が
この方でした。
私より年長、小柄だったんですが、
飛距離が凄かったんですよね。
白ティからでしたが、2番のティショットは
右前の崖を直撃していましたし、
5番はショートカットで谷越えと、
飛距離では歯が立ちませんでした。
奥さんのお話をお聞きし
「そうなんだよなあ、やっぱり練習
なんだよなあ。」
と思いながら帰りのハンドルを握って
いました。