年会費を支払わなければならない根拠は何か?
会則の記載は次のとおりです。
第 4 条(年会費等の納入義務)
会員は、会社が定めた年会費、その他諸経費および
諸代金を、会社の定めた方法により会社に支払わ
なければならない。
年会費は会員のプレーや施設利用の有無に拘わらず、
これを支払うものとする。
運営側からすれば、
「会則、お渡ししたでしょ?
あんたは、その上で入会したんだから、払うのが
当たり前でしょうが。」
となります。
でも、法的に通用するのか?
多分、これは微妙です。
そのため、先日の記載のように「飴」と「鞭」を
用意し、何とか払わせようとコース側は考えている
のでしょう。
実際面から言えば、年会費をきちんと支払われて
いるメンバーさんと、支払われていないメンバー
さんでは、スタッフの対応も微妙に異なると思います。
予約がかち合った時、そりゃ心情的にはきちんと
年会費を支払われているメンバーさんが優先になる
ことはあると思います。
また、当コースでは、当該年度の年会費支払いが
ない場合、クラブ競技には参加できないとして
いました。
これは効果がありました。
それまでは何度も言われてようやく年末に支払って
いたメンバーさんも、競技は月始めから始まるため、
年頭にお支払い頂けるように。
コース側もいろいろと考えます。
2023.12.6
コース運営のための収入としては、「年会費」と
「入場料」の2つが基本的には全てです。
名義変更料等はそれらに比べれば比率も低く、
予算としては計上しにくいです。
で、「年会費」の比率を高めると利用の少ない人に
とっては負担が多くなりすぎかねず、結果、支払わ
ない方の比率が増えます。
額が大きいのに支払わない方が増大。
コース側にとっては大問題のため、多分「年会費」
の比率は下がっていったと思います。
が、「年会費」の比率を下げると、「メンバーフィー」
の値上げをせざるを得ません。
となると、現在の状況では、
「ビジターフィーとたいして変わらんやん。」
となりかねず、メンバーさん募集の障害となります。
元々は、「年会費only」からスタートしたクラブ
運営の歴史でしょうけど、上記のことがあり、
長い時間を経て現在の状態になっていると思います。
現在は、プレーフィー収入の比率が圧倒的に高い
時代(相対的に年会費の安い時代)だと思います。
ただ、ビジターフィーの低下によりコース運営が
圧迫され、年会費もメンバーフィーも上げるという
ことが、ここ何年かは並行してきたと思います。
そして、もうビジターフィーを上げるしか道がない
だろうと、ゴルフ場運営評論家としては考えています。
一般のゴルフ場が値上がりすれば、安値で集客して
いるゴルフ場もその分だけの値上げであれば、集客
力は落ちません。
その方がより利益も出ますので、そうなっていく
可能性がないことはないと思っています。