レディース・ティーを赤色から緑色に変更した
コースがあるそうで、理由は「ジェンダー差別を
無くすため」だそうです。
でも、レディースティって言ってみれば過去の
呼称であり、今では単に「赤ティ」と呼ばれる
ことがほとんどです。
当コースでは、平日競技の場合、85才以上の方は
男性でも使用出来、85才以上の男性が喜び勇んで
赤ティから打っています。
上の写真は「ピンクティ」ですが、これを
「ジェンダー差別を無くすため」という理由で、
例えば「紫ティ」に変えるのと同じ話ですよねえ?
となると、そういう理由がやらねばならないこと
だとしたら、同じ理由でトイレマークの色も
変える必要が出て来ます。
で、別の色にしても色で識別できること自体、
「ジェンダー差別」と声を荒げる人が出てくる
かもしれず、結果、色での区別が出来なくなります。
そして、こういうことって「正気か?」と私などは
思ってしまいますし、そう思う人も多々いるん
じゃないかと。
今回の話は「ジェンダー差別」と「わかりやすさ」
の両方があり、別々に説明をしていきます。
簡単なのは「ジェンダー差別」で、すぐに終わって
しまいそうなので、まずは「わかりやすさ」から。
恐らく、商品開発だとかマーケティングに関わって
いる人たちって、「わかりやすさ」を非常に重要視
して商品開発などを行っています。
わかりにくいと、商品の購入対象になりにくく、
買ってしまった場合は、操作がイヤになり、
同タイプの製品の購入を避けがちとなります。
ミス防止に努める製品製造ラインでも非常に
重要視されていると思います。
わかりにくい場合は、ミス発生率の上昇に直結
しやすいため、誰にでもわかるように極力、
単純化しているはずです。
ゴルフのティもそうで、当コースも他の多くの
コースと同じように、
黒が一番距離がある、そして順番に距離が短く
なっていき、ピンクティが一番距離が短い
という表示の仕方です。
シニアティ、レディスティという呼称も記載
していますが、実際のティにはそれらの呼称は
書かれておらず、メインは色での表示です。
そして、多くのコースがこの色の並びという
理由は、「来場者が分かりやすいように」という
こと以外にないです。
2024.10.7
どんどんわかりやすくという傾向は、テレビの
字幕もそうですね。
アナウンサーのセリフだとか、俳優のセリフが
今は多くの場合、文字で映し出されるようになって
います。
これって、耳の悪い人のためということもある
でしょうけど、恐らくは「よりわかりやすく」と
いう部分が大きいと思います。
耳だけだと聞き取りにくくて意味がわからない
まま、場面が進んでしまうということもありま
すので。
もちろん、耳よりも先に目で文字を読んでしまい、
ドラマ時のセリフによる抑揚が台無しという面も
あるでしょうけど。
今じゃ、CMにさえ字幕を付けている場合があり
ますし、多分、この傾向は続いていくと思います。