これって単にセリフが文字化されるだけじゃ
なく、文字の色にも意味があるんですね。
全ての局、番組で統一されているわけでも
ないようには見えますが、
主人公:黄色、サブ:水色、その他:白色
こんなパターンが多いようです。
娘とドラマを見ていて、娘が「こいつが主人公
だな」と言ったことがあり、「なんでわかる?」
と尋ねたら、上記の話が。
ええ、娘に教えてもらったんですが、驚きました。
「パチンコ・パチスロとおんなじだ」と。
パチンコ・パチスロの場合、元々、パチスロで、
役の強い順にチェリー(赤)>スイカ(緑)>ベル
(黄)>プラム(青)という序列がありました。
それでサミーだったが、その時々の演出の強さを
示す際にその序列を使ったんですね。
パチスロの初代「北斗の拳」が典型的だった
と思うんですが、オーラの色、オーラの大小で
チャンスの強さを示していました。
そこから、ランプ・LEDの色、セリフの色でも
それらの色の序列がチャンスの強さ表示を示す
ようになっていきました。
こちらは20年近く前にパチンコ・パチスロ
開発の一環でまとめた資料の一部です。
ここで重要なのは、「北斗の拳」を開発・販売
したサミー設定のチャンス色の序列を概ね
他メーカーも採用したということです。
理由は、
①チャンス色を広めたのは元々サミー、
②サミーの発売した「北斗の拳」がパチスロなのに
100万台と空前の販売台数と高稼働を達成し、
サミーのチャンス色序列がスタンダードになった。
という所で、サミーに準じたチャンス色序列を
使用しなかった場合、例えば、
「赤セリフだったのに全然熱くねえじゃん」
「レインボーがなんでハズれるんだよ!」
とそっぽを向かれる可能性がありました。
サミーの序列を準用することが遊技者に違和感を
与えず、「わかりやすかった」んですね。
そして、メーカーのオリジナリティを出すために、
ハイチャンス色のみ「豹柄」「桜柄」「水玉」
「ゼブラ柄」などをそれぞれで採用するように。
2024.10.8
今はパチスロ・パチンコをしておらず、そう
なってからかなりの年月が経ちましたが、色に
よるチャンス表示は今も使われているでしょう。
で、ハイチャンス色の中に1つだけ変なのがあり
ましたよね?
右上の「唐草模様」ですね。
私のいた会社で採用していたものです。
特に京楽の大ヒットパチンコ「必殺仕事人」で
チャンスでも何もない演出に使われていたこと
があり、「ヤメろ」と何度も伝えました。
色彩的にも目立たず、違和感の際立ちも弱くて
「おっ!これはなんか特別か?」と思ってもらい
にくいですから。
でも、当時の私はパチスロ開発を中止させられ、
マーケティング担当者としてオブザーバー的に
パチンコ開発に関わっていた立場の人間。
「こういうのを敢えて使うってとこがセンスいいん
ですよ。」とか言うアホは止められませんでした。
彼はまた、セリフにもピンクとか紫とか遊技者に
意味の伝わらない色をチャンスの強弱に関係なく
多用。
結果、彼の開発するパチンコ台ははみなすぐに
客が飛び、私が退社した後ですが、彼はどうも
消えたみたいです。
「わかりやすさ」がいかに重要かという例でも
あるんですが、彼が悪いわけではないです。
彼は単にセンスが悪かっただけであり、その
彼の悪いセンスを重用してしまった経営者の
センスのなさが一番でしょうねえ。